PENTAX K-3 + 18-135mm WR
中学1年の頃の事。
担任の教師が目にも鮮やかな青い輝きを放つ『 スバル・インプレッサSTI 』の2ドアバージョンに乗っており、毎朝登校中に僕の目の前を”ブロロロロォ”と走り去っていく姿があまりにカッコよく、すっかり影響を受けた僕は日に日に車好きの道へ・・・。
という過去があっての今回のお話ですが、カメラに魅せられてからというもの、車への関心が遠のいていた僕を久しぶりにハッとさせる車が現れました。
それはスーパーカーでも最新のエコカーでもなく、アウトドアの新しい在り方を提案する期待のコンセプトカー、『 TOYOTA FT-4X 』
ニューヨーク国際自動車ショーにて世界初披露とのことで、大きく話題を集めているようです。
どんな車なのかは、検索すれば山ほど出てきますから割愛させて頂くとして、なぜ僕が関心を寄せたのかを端的にお話ししますと”提案”という二文字に尽きます。
要するに、これまでも「こんなに良いところがあるよ!」とか「これまでと違うよ!」などの訴求ポイントを多く持つ車は数多く出ていましたが、いずれも利便性の向上や経済的に有利なものばかりで、ドカンとこちらの生活スタイルを変えてしまうほどのインパクトを備えたものは、ここしばらく無かったように思うのです。
全く車が売れない時代が続く中で、各社がひねり出し続けてきたのは”家系への優しさ”や”ちょっと尖ったっぽいけど無難なデザイン”です。
しかし家計への優しさなら軽自動車やプリウスが定番となっているわけですし、デザインは中古車にだってイケてるものは溢れています。
ところが今回トヨタが発表した『 FT-4X 』は、「こんな車があれば自分の休日が一変しそうだ!」と、期待が想像を超えてしまう程の”提案”がそこにあるのです。
特に僕の場合はカメラありきですから、様々なところに撮影に出かける足としてだけでなく、苦楽を共にする相棒としての魅力を求めていたりします。
ですからこの車はドンピシャと言えるのかもしれません。
ただし・・・。
この『 FT-4X 』は、現状はまだコンセプトカー。
発売に至ったとしても、内容はかなり変わってしまう懸念があります。
そこで「なぜコンセプトカーのまま販売しないのか」という疑問を持っている方も少なからずいるかもしれませんから、それについてもちょっとだけ触れてみます。
まず、商品の生産は何が有ろうと”利益”を出すために、なるべく販売予想台数に見合った量産コストに抑えなければいけません。
そうなると必然的に「作れるのに出来ない」部分が多く出てきます。
また、コンセプトカーのように夢をいっぱい詰め込んだ細かなパーツを実現させたところで、その後のメンテナンスや修理交換に莫大な人件費(作業工賃)が掛かるようでは、「とてもじゃないけど維持できない!!」というクレームが大量発生することは明白です。
なので、どうしてもデザイナーのイメージを全て盛り込んだ車を世に出すわけにはいかないのです。
そしてさらに厄介なのは自動車法規です。
日本のみならず、ある程度世界各国の法規に則って柔軟に変更を加えられるようにする必要もあります。
それでも。
そこをなんとか頑張って出してほしいと思うのが、車にロマンを抱く僕のような庶民なんですよね~(笑)
ともかく、マンネリ化した”自家用車”の在り方に、一石投じてくれる車が登場することを期待しています。
もちろん我が国を代表するもう一つの工業製品である『 カメラ 』もですよ!!
どのメーカーさんも落ち込まずに高付加価値の一台を頼みますね!
オーゼキコーキ
【本日の一枚】
PENTAX K-3 + 18-135mm WR