200years:

-ozekikoki-

期待が想像を超えるコンセプトカー!?

f:id:OZEKIKOKI:20170427135035j:plain

PENTAX K-3 + 18-135mm WR

 

中学1年の頃の事。

担任の教師が目にも鮮やかな青い輝きを放つ『 スバル・インプレッサSTI 』の2ドアバージョンに乗っており、毎朝登校中に僕の目の前を”ブロロロロォ”と走り去っていく姿があまりにカッコよく、すっかり影響を受けた僕は日に日に車好きの道へ・・・。

 

という過去があっての今回のお話ですが、カメラに魅せられてからというもの、車への関心が遠のいていた僕を久しぶりにハッとさせる車が現れました。

 

それはスーパーカーでも最新のエコカーでもなく、アウトドアの新しい在り方を提案する期待のコンセプトカー、『 TOYOTA FT-4X 』

 

f:id:OZEKIKOKI:20170427135353j:plain

ニューヨーク国際自動車ショーにて世界初披露とのことで、大きく話題を集めているようです。

 

どんな車なのかは、検索すれば山ほど出てきますから割愛させて頂くとして、なぜ僕が関心を寄せたのかを端的にお話ししますと”提案”という二文字に尽きます。

 

要するに、これまでも「こんなに良いところがあるよ!」とか「これまでと違うよ!」などの訴求ポイントを多く持つ車は数多く出ていましたが、いずれも利便性の向上や経済的に有利なものばかりで、ドカンとこちらの生活スタイルを変えてしまうほどのインパクトを備えたものは、ここしばらく無かったように思うのです。

 

全く車が売れない時代が続く中で、各社がひねり出し続けてきたのは”家系への優しさ”や”ちょっと尖ったっぽいけど無難なデザイン”です。

 

しかし家計への優しさなら軽自動車やプリウスが定番となっているわけですし、デザインは中古車にだってイケてるものは溢れています。

 

ところが今回トヨタが発表した『 FT-4X 』は、「こんな車があれば自分の休日が一変しそうだ!」と、期待が想像を超えてしまう程の”提案”がそこにあるのです。

 

特に僕の場合はカメラありきですから、様々なところに撮影に出かける足としてだけでなく、苦楽を共にする相棒としての魅力を求めていたりします。

ですからこの車はドンピシャと言えるのかもしれません。

 

ただし・・・。

 

この『 FT-4X 』は、現状はまだコンセプトカー。

発売に至ったとしても、内容はかなり変わってしまう懸念があります。

そこで「なぜコンセプトカーのまま販売しないのか」という疑問を持っている方も少なからずいるかもしれませんから、それについてもちょっとだけ触れてみます。

 

まず、商品の生産は何が有ろうと”利益”を出すために、なるべく販売予想台数に見合った量産コストに抑えなければいけません。

そうなると必然的に「作れるのに出来ない」部分が多く出てきます。

また、コンセプトカーのように夢をいっぱい詰め込んだ細かなパーツを実現させたところで、その後のメンテナンスや修理交換に莫大な人件費(作業工賃)が掛かるようでは、「とてもじゃないけど維持できない!!」というクレームが大量発生することは明白です。

 

なので、どうしてもデザイナーのイメージを全て盛り込んだ車を世に出すわけにはいかないのです。

そしてさらに厄介なのは自動車法規です。

日本のみならず、ある程度世界各国の法規に則って柔軟に変更を加えられるようにする必要もあります。

 

それでも。

そこをなんとか頑張って出してほしいと思うのが、車にロマンを抱く僕のような庶民なんですよね~(笑)

 

ともかく、マンネリ化した”自家用車”の在り方に、一石投じてくれる車が登場することを期待しています。

 

もちろん我が国を代表するもう一つの工業製品である『 カメラ 』もですよ!!

どのメーカーさんも落ち込まずに高付加価値の一台を頼みますね!

 

 

オーゼキコーキ

 

【本日の一枚】

f:id:OZEKIKOKI:20170427135446j:plain

PENTAX K-3 + 18-135mm WR

少し母の話でも

f:id:OZEKIKOKI:20170426120025j:plain

DMC-L1 + LEICA D VARIO-ELMAR 14-150mm

 

今年で還暦を迎える母の話を、今日は少しだけ。

 

写真を始めて5年目になる母はいつも言います。

「なんでもっと早くカメラに出会わなかったんだろう、こんなに素晴らしいものがこの世にあるだなんて夢にも想わなかった」と。

 

今日も母は「Leicaは素晴らしい!Zeissも大好き!PENTAXは最高だ!」と、スクスクとカメラ病を進行させている事だろうと思います。

 

ネット環境の無い実家では、父が職場のPCにて様々なカメラで撮られた作例をUSBに入れて持ち帰り、晩御飯の後で二人揃ってそれを観ながら意見を言い合うのが楽しいのだそうです。

息子としては、たいへん微笑ましく嬉しい事であります。

 

そんな母ですが、写真の腕前はと言いますと、それがなかなかに良いのです。

上手いどうこうではなく”良い写真”を撮るのです。

それはつまり、主題がハッキリとしていて、観ていて心地のいい写真と言えば伝わるでしょうか。

そこに個性が持つ独特の雰囲気もしっかりと加わっており、僕からしても「同じようなカットは撮れないかもしれない」と感じることもチラホラ。

 

さて、この母のカメラ選びがまた単純明快で清々しいものですからご紹介いたします。

最低限のカメラの知識はあるものの、そもそも機械音痴で細かい操作やスペック、ウンチクの類は詳しくない彼女が、まず第一に掲げる絶対条件が一つ。

それは・・・

 

■全紙プリントに耐えうる画質■

 

これはですね、僕も含めてですが細かなスペックに振り回されたことのある方は見習いたい点です。

驚くことに母はカメラを始めて間もない頃から”アウトプット”を前提に考えているのです。

つまりは自分の撮った写真を”発表することが当然”という思想から来るカメラの選び方という事ですね。

 

これ以外の条件は多くの方とそこまで変わりませんが、色の良さやJPEG品質の高さなどです。

防塵防滴も含め、カメラそのものの耐久性も気にしているようですが、PENTAXを選択している限りは問題無いでしょう。

 

これらから僕が学んだことは、人はこういう人物の事を”写真家”と呼ぶんだろうな、という事です。

完全に趣味のレベルを超えて、自身の人生そのものにカメラを取り込み、人に作品を通して何かを伝えるという行為が当然である。

という考え。

 

誰でも還暦にもなるとそうかもしれませんが、母も身体に具合の宜しくない部分があります。

僕には詳しくは話してくれませんが、「カメラが生きる活力をくれている」と真剣なまなざしで言い放つあたり、一枚一枚に対する想いの込め方が強いのかも知れません。

そんな母を知る僕だからこそ、ひとりでも多くの方に写真を始めてみてほしいのです。

 

冒頭のカットは50㎜の単焦点を付けてα900を母に貸した時の一枚です。

「一体その画角でこの広い景色をどう撮るのだろうか」という僕の考えを「そんなのは杞憂だ」と言わんばかりに躊躇なくシャッターを切り続ける母は、何ともカッコいい背中をしているのでした。

 

オーゼキコーキ

 

【本日の一枚】

f:id:OZEKIKOKI:20170426130006j:plain

DMC-L1 + LEICA D VARIO-ELMAR 14-150mm

 

 

初めての救急車

f:id:OZEKIKOKI:20170425122608j:plain

RICOH GX100

 

昨夜遅く。

息子が尋常じゃない泣き方で叫び散らし、一体何が起きたのかと妻と二人、大変焦りました。

まずは区役所から渡されている救急相談センターにダイヤル。

電話応対してくれた看護師さんの指示に従いながら、依然泣き叫ぶ息子の様子を詳細に報告していくも虚しく、全く原因がわからない状態でした。

 

既にこの状態が40分以上続いており、それを伝えると夜間病院へ急ぐように勧められたのですが、その手段として救急車の手配も選択肢に挙がりました。

 

こんな時だけはマイカーを持っていない事を悔やむものです・・・。

 

食べ物にオモチャ、そして頼みの綱のアンパンマンですら、息子の悲痛なまでの叫びと涙を止めることが出来ません。

 

そこで、多少の勇気を必要としたものの、人生で初めての119番にダイヤル致しました。

到着までは、ものの5分程度だったと思います。

 

遠くから徐々に近づいてくるサイレンの音は、いつも何気なく耳に届くそれとは異なり、随分と”不気味”と言いますか”恐怖”に似た、事件性を感じる存在でもあり、自分たちを目掛けて向かってくるのだ、という心づもりに妙な緊張感を感じるものです。

僕らは待ち構えていようと、マンションの階段を駆け下りました。

 

救急車が到着し、隊員の方々が下りてきました。

その時、息子の様子がおかしいのです。

先ほどまでの涙も叫びも静まり、救急車を指さしながら「キュキュゥーシャ!キュキュゥーシャ!」と、笑っているのであります。

そのあまりにシュールな光景に、妻も思わず苦笑い。

隊員の方々は完全に「・・・」

僕も「・・・」

 

静かな夜の住宅街を四方八方に暴れまわる赤色灯は、息子の笑顔も同様に何度も何度も照らしています。

 

誤解を招かぬように事情を説明し、僕を残して二人は救急車の中へ。

少しして外にいる僕を見つけた息子の口は「パパ!パパ!」とパクついておりました。

すると救急隊員3名と妻と息子が、一斉にこちらを見て来ました。

皆さんならこの瞬間どうされますか?

 

僕は少々困った顔を浮かべて一礼するしかありませんでした。

 

近所の人たちが玄関先や窓から顔を出してはこちらを気にしてくるわけですが、そこに居るのはカメラ片手に困った顔をした僕だけです・・・

 

結局、一通りの検査をするも異常は見当たらず、最後は隊員の方に「ババーイ!」と可愛らしいお別れの挨拶をカマス息子。

 

その後は何事も無かったようにすぐに眠ってくれました。

まったく、大事無く本当に良かったです。が、ねぇ・・・

 

ですが救急隊の方の温かいお言葉も忘れません。

「特に異常は見られませんし、夜風に当たって気分も変わったんでしょう。今は一旦戻りますが、呼んじゃいけないわけじゃありませんからね、またひどい症状が出たら呼んでください、それでは!」と。

 

十中八九、こんな事が有ると次に119を躊躇するであろうことを見越したお心遣いに、グッと来るものがありました。

本当に感謝致しております。

 

2歳になったばかりの息子は、これまで一度も大きな病気やトラブルも無く今日まで来ました。

とても良い事である反面、僕と妻は今回が初体験の事態でしたから、今後しっかり準備しておかなければと、戒めにもなった次第です。

お騒がせする出来事でしたが、とにかく何もなくて良かったです。

 

え?

「なんでカメラを持っていたのか」ですか?

不謹慎に思われると宜しくないのでお伝えしますが、玄関を出るときに置いてあるGX100を右お尻ポッケに突っ込むのが癖なのです。

冒頭のカットを撮ろうとした際、後ろに回した右手にカメラの感触があった時は僕だって驚きましたよ。

もうこっちを見て笑っている息子を見たら、どうしても撮りたくなってしまったので、いつもの”一枚許してちょ”が発動しただけであります。

決してふざけたりはしていませんので、悪しからず・・・。

これからも、災害、ミサイル、雨あられからも、カメラ片手に息子と妻を守っていきますよ!!

 

オーゼキコーキ

 

【本日の一枚】

f:id:OZEKIKOKI:20170425133224j:plain

RICOH GX100