人との会話の中で「趣味はやっぱり写真ですか?」と聞かれることがある。
趣向性の高い専本分野を生業としていると致し方ないことではあるが、なんとなくそのように言われると寂しい気持ちになってしまう。
理由は自分でもよくわからない部分もあるが、「趣味ではない」と言いたい気持ちと、敢えてそこを熱く語るのもどうかと思う気持ちとが入り混じり、「ん~まぁそうですねぇ」と言って終わらせてしまう事が多い・・・。
かと言って自分の趣味は何かと考えると、24時間365日カメラや写真の事しか考えていない為、これといって他の事が浮かばない。
写真を始める前は学生時代から好きだった浜田省吾さんに憧れて、ギターとサングラスを携えながら様々なライブハウスやバーなんかで自作のどこかで聞いたことがあるような歌を大声上げて歌っていたものだが・・・(笑)
それ以降は写真以外にのめり込んだものは皆無であると言っていい。
もちろん映画をみたり音楽を聞いたり、好きな作家や流行りの小説を読んだりもするが、到底それには及ばない。
他に好きな事と言えば睡眠、と言いたいところだが、趣味を述べるにしてはどうにもダラシナイ感じがしてしまう。
ならばここはやはりカメラ関連で絞ろうかと考えてみた。
まずはカメラと写真を切り離す。
すると呆気ないほど見事に趣味が浮き彫りになってきた(笑)
仕事柄カメラレビューもしている為、レンズも含めそうした機材が好きなのは理解していたが、それを趣味として捉えた場合、案外単純な答えが待っていたというわけだ。
仕事は写真、趣味はカメラ。
正直なところ、こんな単純なことに僅でも時間割いて考えてしまった自分が恥ずかしいったらありゃしない。
写真を仕事としている方の半数とは言わないが、多くの割合でこれに該当するのではないかと思われる。
とはいえ、「趣味を仕事に出来ていいね~」と言われてしまうと困る。
それは写真や文章も含め、納品物には期限とクオリティーの責任があるからだ。
自分の場合はいつも目一杯の背伸びをして仕事をこなす気がしている。
きっと予算と時間の許す限り、自分の力を最大以上に出したいからだろう。
ちなみに語弊を承知で言えば、僕には写真に対するプライドは全くない。
けど誇りは常に持っている。
と、熱く語ったふりをして今日は終わろうかな(笑)
よし、これからは趣味は「カメラです!」って元気いっぱいに答えようじゃないか!
オーゼキコーキ
【本日の一枚】