オーゼキコーキ ~僕らを幸せにするカメラとの日々~
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オーゼキコーキのPHOTO BLOG

~僕らを幸せにするカメラとの日々~ by OZEKIKOKI

拝啓、父上 ~SIGMA SD1 Merrillは孤高の名機か~

SIGMA SD1 Merrill SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 スナップ日記

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SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM

 

拝啓、父上。

還暦祝いとして私が贈ったSIGMA SD1 Merrillは今日も元気に活躍しておりますか?

今ではOVFを廃した『sd Quattro』シリーズが登場した事もあり、益々、希有な一台となりましたね。

父上に贈るカメラの選択は困難を極めました。

候補として挙がったのは次の機種たちです。

Leica M3 (バースイヤーのシリアル機)

Nikon Df

・X-T1

RICOH GRⅡ Silver Edition

PENTAX K-3Ⅱ Silver Edition

・Konica HEXAR RF

EPSON R-D1s

・特注の和服

 

おっと、最後にカメラ以外のものが含まれましたが、これは機種選びがあまりに難攻した為、ふと頭に浮かんだものです。

 

毎日、昼も夜も「何にしたものか」と考えれば考える程、何れの機種も記念に欠ける物足りなさを感じてしまい、また悩むの繰り返しでした。

しかし私が苦難の末に辿り着いた『SD1 Merrill』。

父上がこれを手にした時に浮かべた表情は、私にとって何物にも代え難い特別な宝物となったことは言うまでもありません。

今後も是非、最期までご愛用くださいませ。

 

敬具

 

さて(笑)

そろそろ普通にブログを書きますかね(汗)

上記を見てお気付きかと思いますが、実はこの頃はまだSD1 Merrillの名は挙がっていなかったのです。

 

理由は簡単です。

 

忘れていました・・・。

 

僕としたことが「高画素で使いにくいだろう」と、無意識のうちにSIGMA社製のカメラを除外していたのだと思います。

 

では何故、この一台に辿り着いたのか。

その理由をこの場を借りてお伝え致します。

 

僕はまず「今の父が楽しめるであろう一台」という、モノ選びの基本に据えていた考えを根底から見直すことにしたのです。

その新たな考えとは「僕を含め、孫の代までもが楽しめる一台」というものです。

失礼承知ではありますが、この先、互いに健康で安泰な生活を送ったとしても、父は僕よりも先にこの世界から旅立ちます。

その時には間違いなく、今回の贈り物は僕の手元に舞い戻ってくる事でしょう。

しかしそれはカメラだけではなく、父の手と眼で撮られた写真も同様に受け取ることになります。

 

以前、とある写真家の方が書いたエッセイに「自分の撮った写真を観るのは、せいぜい孫の代までだろう」と記されていました。

これらを踏まえて初めて”高画素機”という選択肢に絞られた気がします。

 

すると既に候補として挙げていた機種の中ではK-3Ⅱの2400万画素が最大である事に気が付きます。

ですが、こうなってくると新たに掲げたテーマに対しては非力に感じてしまうのです。

もちろん、既に一般的な写真愛好家が使用する画素数としてはオーバースペックであることに違いなく、非力といっては語弊もあるでしょうが、この機種選びは”孫の代まで”という壮大なものなのです(笑)

 

きっと私の息子が成人する頃には、8Kモニターが世の主流であろうと予測できるため、その画面全域に表示させるには3000万画素は超えなくてはいけません。

とは言え、これほどの高画素を有する機種は限られています。

それらを思い浮かべるも、ん~。

結局はピンと来ないんですよね。

そんな折に聞こえて来たのが『SIGMAから登場するSD1後継機はEVF』という情報でした。

「あぁ、じゃあSD1 Merrillは最後のOVF機かぁ、まるでα900みたいな孤高の名機になるのかなぁ・・・ん?」

 

と、僕は仕事中にカフェでサボりながら、ポカンと空いた口が塞がらない数秒を過ごしたことを今でも覚えています(笑)

 

「これだ・・・」

そして初めて父上に贈るべき一台に確信を持てたのです。

RAWデータさえ残してくれれば、後から2倍現像で5000万画素を超える画像を生成できます。

さらにはこのSD1 Merrill

その特徴や癖の強さを思い出すほどに、なんとも我が父にソックリと言いますか(笑)

徐々にこれ以外に今回の贈り物はあり得ない気がしてきたんです。

 

もしかすると今後またOVFのSDシリーズが復活するかもしれませんが、現時点では最高の選択であると感じました。

もしこのままEVFの道を辿るならば、孤高の名機確定ですね(笑)

 

知ってはいましたが、実際にまだ店頭にある実機に触れてみても高級感は一級品です。

こうなると巷で指摘されるような書き込みの遅さなど、諸々の欠点はむしろ大きな魅力です(笑)

基より父は低感度でじっくりと撮影をする人ですからね。

 

そんなわけで必然的にセットレンズを選ばなくてはいけませんが、これまた難しい!

最初は色々な焦点距離を楽しめるように18-300を考えて一旦手に入れ、ピント精度を確かめるべく(悪ければ調整に出さなくちゃいけませんから)近所で試用したのですが、やはり高倍率レンズはイカンですね。

特にこのFoveonセンサーとの相性の悪さは周辺画質で顕著に現れます。

これじゃ何のためにSD1 Merrillを使うのか本末転倒な描写レベルです。

もちろんこの組み合わせを否定するつもりはありませんが、せっかく受け取る父が抱くであろう、解像度に対する期待を下回ることは明白ですから・・・

また、18-35㎜ F1.8も検討しましたが、AF精度に難が出る可能性やズーム倍率の低さと予算の都合もあり、今回は見送りました。

 

結局はキットとしても出ている17-50㎜のF2.8を試用してみたところ、全域でビシビシとFoveonの実力を体感できたことから、このセットに落ち着きました。

 

それにしてもSD1 Merrillは凄いカメラですね。

テストとして数時間使っただけですが、この衝撃を覚える解像力にはただただ脱帽です。

DPシリーズも含めて相当数の作例を観てはいましたが、実際に使ってみて感じる感動はその上を行きますね。

これは見慣れちゃマズい(汗)

恐ろしいほどの中毒性があります・・・。

 

さてと。

そろそろ長く書きすぎたのでまとめに入りたいところですが、今回の記事は読んで頂いた通り”父への還暦祝いのカメラ選び”をテーマに綴ったものです。

カメラに詳しい人へ贈るプレゼントに、それを選ぶことの難しさや苦労が少しでも伝わったのなら幸いです(笑)

もしかするとこれを読んで同じような目的で『SD1 Merrill』を購入される方が居ないとも限りませんから、事前に注意点を一つ。

 

2017年の今日もギリギリ量販店で新品購入できるこの機種。

こいつの液晶モニターの形状はかなり特殊です。

つまり液晶保護シールはHAKUBAさんやKenkoさんなどから出ている専用品を買う必要があるのですがね・・・。

 

恐らく・・・

日本に在庫はもうありませんよ!!!(笑)

 

もう、探すのはメチャクチャ大変でした(泣)

カメラ選びを超える苦労が保護シールごときに待ち受けているとは思いもしませんでしたし、既にカメラとレンズを揃えた後でしたから引き返せず・・・(苦笑)

 

ネットやら実店舗やらを這いずり回ってようやく名古屋に一枚見つけたという激闘の一ヶ月間を、これだけの為に捧げました(泣)

 

ただし前述の通り、父の心から喜ぶ笑顔を見れただけで結果オーライですけどね。

 

そして、今年は母か・・・(汗)

 

カメラ好きの親を持つ息子の激闘は、まだ、つづく・・・。

 

 

オーゼキコーキ

 

【本日の一枚】

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SIGMA SD1 Merrill + SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM