200years:

-ozekikoki-

散歩で出逢うは大先輩


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僕はスナップ中に道端で出逢うご老人との束の間の会話が大好きです。

その理由は、僅かな言葉の端々にその方が得て来られた経験や知識が織り込まれ、自身の今後や現在の考え方を、全く異なる視点で見つめ直せるからであります。

 

今日出逢ったご老人は77歳の大先輩。

60歳まで大工をされていたとのことですが、容姿や口調などからは当時を想像することすら出来ないほど柔らかな雰囲気の男性でした。

すると、

「今の若い大工は、柱の繋ぎもできやしない。情けないよ。」

との言葉を発する際の眼差しは、本当に瞬間的ですが鋭く険しいものがありました。

 

と、ここで話が終わりませんからブログに取り上げたわけですが、彼の現在が大変に脱帽であり、斯くありたいと心から思ったのです。

なんと60歳での大工引退を機に、介護ヘルパーの資格を取得し、現在は身体の不自由な方のご自宅へと足を運ぶヘルパー職に就いておられるのです。

 

もう、言葉がございません。

いえ、”素敵です!””素晴らしいです!”といった感情は込み上げますが、僕の拙い語彙力では、薄っぺらい文字しか並べられそうもありません・・・。

 

僕はまだまだこの先長いですから、このように道端を歩く大先輩という標識から、その意味をよく見聞きし、自分なりに飲み込みながら歩いていきたいです。

 

大先輩?

いや、大先生の方がしっくりくるなぁ(笑)

 

 

オーゼキコーキ

 

【本日の一枚】


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