X-pro2 + 27mm F2.8
まだ青森県八戸市に滞在しているので話題は続くわけでありますが、どうしても触れておきたいのは『八戸みろく横町』です。
事前に断っておきますが、本記事は観光宣伝を狙ったり、
はたまた逆にネガティブキャンペーンを目的としたものではなく、実際に感じたことを踏まえて、地元のPR担当者様には「頑張っていただきたい」という思いで書いてみます。
平日昼間に足を運ぶ人はなかなか居ないでしょう。
なにせお店がやっていませんからね(笑)
まぁ、僕の地元ですから賑わってくれるに越したことはありませんが、どうしても好きになれない自分がおります。
この『みろく横町』は全国的に見ても珍しく、”飲み屋街として”観光集客に成功した場所であります。
しかしこれにはいくつかの理由があります。
まず最も大きな成功の要因は吉永小百合さんによる宣伝効果と言えるでしょう。
ポスターやテレビCMなどで目にした方も多いのではと思います。
そしてもう一つは、観光客が抱くであろうイメージにマッチングさせたテーマパークである事でしょう。
赤い提灯に立ち上る湯気。
あちこちから聞こえてくる弾む会話のBGMを聴きながらの酒と郷土料理。
そして地元のオナゴ達の接客。
観光客だからこそ払えるお高めの価格設定。
うん。良いのではないでしょうか。
ただ、どうも田舎版の新宿ゴールデン街に感じてしまうのが上京した僕の感想です。
以前カメラレビューの仕事で八戸をスナップしたときに感じたのは、みろく横町の閉塞感や一部店舗の接客品質の低さでした。
ぱっと見は、八戸に期待するイメージに添った雰囲気なのですが、いざその中に踏み込むと世界観の統一性が無く、なんとなくノリで切り盛りしている若者の宜しくない部分が見えてきたのです。
これは意思統一を徹底するべきかもしれません・・・。
はっきり言ってのれんをくぐって入りにくいですし、どのお店も似たような雰囲気で平坦な飲み屋街です。
ゴールデン街との決定的な違いは趣向性のバリエーションの乏しさと言えるでしょう。
当然ながら複数あるお店の中にも、こだわりの強い年輩者が営むものもあり、それは中々いい感じです。
人を集めることができる魅力的なコンセプトと清潔感のあるテーマパークですから、一層その意識を強め、2度3度も楽しめるような工夫を追求して欲しいものです。
さて、少し長くなりますがもう一つだけ言いたいことが・・・。
みろく横町以外の辺り一帯が寂れすぎです。
正直言って、スナップ好きにはたまらない街と言えるでしょうよ(笑)
一応映画館もありますが、雑居ビルの一角で激狭いっす。
どうせなら無理に都会っぽくせずに古めかしくした方が僕は良いと思います。
中学生の頃はボロボロのポルノ劇場とセットになった映画館で最新作を観るのが好きでした。
もうその建物は取り壊されちゃったようで、大変勿体ないと感じます。
ちなみにどうやら八戸市は「写真の街」ダソウデス。
いつからそのように唄い始めたのか知りませんが、中心街に唯一のカメラ屋は、ディスプレイ品が無くなるのが嫌らしく売ってくれません。
どなたか新品未使用の記念版MZ-5を購入交渉してみてください!(笑)
八戸のPR担当者様、街中をスナップ最適化計画っていかがですか?
様々なフィルムを揃えたプリント屋の充実と、売ってくれる中古カメラ屋は作りましょうよ。
写真の街と言うのなら・・・。
オーゼキコーキ
【本日の一枚】
ALL X-pro2 + XF27mm F2.8