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-ozekikoki-

小さい冬

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X100T + WCL-X100

 

今日もTシャツ一枚に極薄いコートを羽織って街に出ているオーゼキです。

青森県産の僕は11月下旬の東京など、汗をかかなくてちょうどいい程度のものです。

 

先ほど実家の父から唐突にLINEで写真が送られてきました。

自家用車の窓ガラスに薄く雪が積もっている様子を写したものです。

ところがよく見るとワイパーが上がっておらず、”まさかの雪”だったのか、と尋ねると「んだ」と返ってきました。

 

上京してからというもの、天気予報士が「雪が降るかもしれません」というのを知ってか知らずか、マイカーのワイパーを上げているお宅を見かけるたびに「お、この車の持ち主は東北出身だな」などと勝手に思うのであります。

所謂、少しの雪が降っている程度で長靴で傘を差して歩く関東人を見ては、

「雪で傘を差すなんてよ ー」と、ここぞとばかりに東北人ぶってしまう”アレ”と似たような感覚なのかもしれません。

 

まぁつまり”雪”という分かりやすい冬の訪れの合図がなかなか無い東京・横浜の暮らしでは、ワイパーの様子くらいしか「あぁ冬かぁ」と思わせてくれないものなのです。

 

ともすればクリスマスの装飾で賑わう街からも”冬の訪れ”を感じられそうなものですが、10月末のハロウィンが終るや否や、一気にクリスマスグッズが売り出され、早いところはもう店先にサンタクロースが現れたりするものですから、もはや人工的なお祭りでしかなく、風情などといった類とはかけ離れているのです。

 

そんな中、僕は昨夜の布団の中で思いもよらぬ冬の訪れを感じました。

いったい何なのかと言いますと『息子の鼻息』であります。

 

暗闇に薄っすらと浮かぶ可愛い我が子の寝顔を見ながら、心地の良い夢でも見ようと目を閉じますと、「スー、スー」と、一定のリズムでそれは冷たい鼻息が僕の顔に当たるのです。

 

これがなんとも底冷えならぬ”顔冷え”を誘い、まったく寝付くことができないのです。

かといって逆を向いても今度は後頭部や首筋に。

上を向いても耳元に、という逃げ場のない状況です。

そして最後の手段と、何度も息子の顔を反対側へ動かすも、すぐにクルッとこちらを向くではありませんか・・・。

 

昨日までも鼻息が当たることなど日常茶飯事なわけでありましたが、こうも冷たく感じたのは昨夜が今季初めてです。

 

これぞまさに、「小さい冬みーつけた」といったところでしょうか(笑)

 

最後は仕方なく自身の顔を両手で覆って眠りましたとさ。

 

 

オーゼキコーキ

 

【本日の一枚】

 

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