『シレンシオ』
この言葉はスペイン語で『静寂』や『沈黙』などを表します。
調べてみますと、どうやらあのハリーポッターでは相手を黙らせるときに使う呪文のひとつでもあるようです。
「シレンシオ!(黙れ!)」っていう感じかな?
まぁそれはそれで便利な魔法でよろしいのですが、僕はつい数日前にこの言葉を知りまして、その時に直感で思ったのです。
「個展や作品集を出すときのタイトルはこれで決まりだ!」と。
そう決意するまでの経緯としては『シレンシオ』と名付けられた1本ワインを知ったことにあります。
そのワインのキャッチコピーは次のようなもの。
人は素晴らしいものに出会った時、言葉を失う。 「静寂(=シレンシオ)」
これを読んで「こんなにも求めていた意味の込められた言葉があったとは」と感動しました。
以前、ハービー山口さんの写真展『時間(とき)のアトラス』へ訪れた際も、作品を前にした僕は、この”シレンシオ”に掛かったのであります。
他で記憶に新しいのは、数年前にヤマグチゲンさんの写真集『PICTURES』を初めて手に取り開いた時です。
ハービーさんの時とはまた少し異なるタイプの”シレンシオ”に掛かりました。
※記事の最後に『PICTURES』のURLを貼っています。
僕は過去のブログでこのような事を言っていました。
「いい写真を観ると、僕が撮った写真だったらいいのに、という嫉妬を覚えます」
この想いが湧き上がるその刹那、僕は”シレンシオ”に掛けられていたという事です。
人が言葉を失うときの感情は様々であり、あまりの悲しみに沈黙する時もあれば、圧倒的な素晴らしさを前に感動をして固まる事もございます。
そうした多方面の”シレンシオ”を写真で表現できたならば、懸命に写真展や作品集を出す側の立場としては感無量ではないでしょうか。
さて、さらっと調べた範囲では、どうやら写真集や写真展のタイトルとしてこの”シレンシオ”は使われていない様子。
これを読んで「いっただきー!」ってならないように、そこのあなたに魔法をかけましょう。
「オブリビエイト!!!!」
オーゼキコーキ
【本日の一枚】
ヤマグチゲンさんの【PICTURES】はこちら→