RICOH GXR + S10
なんとも楽しそうな名前ですから由来を調べてみますと、元々は馬を治療したり仲買したりする『馬ブローカー』が多く住んでいたとのこと。
これを『伯楽(ばくろう)』と呼んでいたため、転じて現在の『白楽(はくらく)』になったと言われているようです。
駅の周辺を撮り歩いてみると、洋風の洒落た古本屋や飲食店などが軒を連ね、各々の好きな分野を生業にしている人が多いように感じました。
個人的に好きな街ですね、白楽って。
ただ、駅前の坂上に広がる住宅街を歩いてみると、富裕層の豪邸がズラリ。
もちろん、高級外車もズラリ(笑)
そんな娯楽・極楽な白楽でスナップしながら、最近覚えた一文字の事を思い浮かべていました。
それはタイトルにもある『衍』という漢字。
ひょんな事から知った字ですが、初めて目にした為に読み方がわからず、そもそもインターネットで調べようにも無理な話です。
「ぎょうにんべん さんずい 行く」などという稚拙な検索で知った読み方は、
「衍(えん)」です。
意味は「のべひろげる」「余計にする」「間違って多くする」など、あまりポジティブな印象のないもの。
実はこの字を知ったきっかけが、偶然目にした方の下のお名前でしたから、さらに疑問は深まります。
なぜその方のご両親はこの一文字を命名したのだろうか、と。
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そこでこの「衍(えん)」を使った言葉を調べてみると、徐々にその印象が変わってきました。
「衍義(えんぎ)」
・意味を押し広げて詳しく説明すること、また、その説明がされたもの
「敷衍(ふえん)」
・意味や趣旨を押し広げて詳しく説明すること
などなど。
つまりは命名の際「何かを多くの人に伝えていける人になってほしい」という、そのご両親の願いが込められていたのかも知れません。
また、以下の様な言葉も見つかりました。
「衍字(えんじ)」「衍文(えんぶん)」
・語句や文章の中に誤って含まれた不必要な字、または文章
どうやらこの「衍(えん)」という字は意味の異なる二面性を感じます。
こうした字は他にも数え切れなほど存在するのでしょうが、目の前に偶然現れた知らぬ文字をじっくり考察するのも良いことだと思います。
この「衍(えん)」という字ですが、無理やり写真に繋がりそうな気もするような、しないような・・・。
頭の中を整理しきれていないので、これを書き始めたらそれこそ衍文かと(笑)
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まぁ、なぜこの白楽を歩いていてこの字を思い出したかというと、富裕層の多く住む住宅街の最寄り駅前に”好きなことで生きている”人が多いのか。
これが自分の浅い人生経験では結びつかなかったからです。
いや、なんとなくわかった気もしているのですがね・・・。
何れにせよ、興味深い好きな街であることに変わりはありませんから、今後もちょくちょく来てはスナップしていきたいと思います。
あ、GXR。いいっすね(笑)
オーゼキコーキ