最近交換したリビングのラグの上にα-7000を置いたら、まるで某フルサイズミラーレスの広告写真っぽい雰囲気になったのでパチり。
はい、今回は我が家の防湿庫をいつも温めている『MINOLTA α-7000』のご紹介です。
今ググってみたら発売が1985年の2月という事で、もう32年前の機種である事がわかりました。
大半のSONY製Aマウントレンズも普通にAF撮影で使えちゃうので、ここまで歳をとったカメラだとは認識していませんでしたよ(笑)
恐るべし世界初のAF搭載機ですね!
(AF機能搭載の民生システム一眼レフカメラとしてです。一応)
僕のα-7000は特有のグリップ白化や肩液晶の漏れも無く、実に快適に現在も使えております。
「よくジャンクBOXで見かけるカメラだな~」と思われる方も多い事でしょう。
実はこの個体。
僕にとっては2代目のα-7000なんです。
理由は極上品のボディを、ジャンクBOXから救出してしまった事から始まります。
あまりにも使用感の無いボディでしたから、つい500円で買ってしまったのですが、家に帰り電池を入れたら普通に動くじゃありませんか!
これはラッキーと思いフィルムを詰めて撮り歩いていたのですが、2時間ほどして立ち寄ったカフェで突然動かなくなってしまいました。
電源は入るものの、液晶画面は薄っすらしか表示されず、AFもチュイ~とスーパースローの状態。
その時は電池が無いのだろうと思い、隣のコンビニで少々高い単四電池を購入。
すぐに入れてみると元通り元気いっぱいに復活です。
「やっぱりな」と、そのあとも使っていると、数回レリーズしただけでまたさっきの症状が発生です。
これはおかしいと思い、近くの100円均一でその日2度目の電池購入。
入れてみると液晶表示は復活したものの、AFが遅すぎます・・・・。
こりゃだめだ・・・と、諦めてしまえば良かったものを、実はこの時すでに次のα-7000を買わねば!という謎の行動に出てしまいます(笑)
理由はファインダーにあります。
これよりも前からその道の最高峰として名高いα900を使っていたのですが、このα-7000のファインダーは、それと比較しても劣るどころか、ある部分では勝っていると感じるのです。
交互に除くと若干の暖色を感じる仕上がりですが、言葉では説明しようのない魅力的な世界が浮かび上がって来るんですよね。
間違いなく肉眼よりも美しく見えてしまうので、どうでもいいカットが増えちゃうという欠点があるほどです(笑)
そしてせっかくなら同じような美品を、と探し回り、とうとう手に入れたのが今の二号機というわけです。
如何にも80年代らしい角ばったデザインも可愛らしく感じられます。
ところでこのα-7000。所謂プラカメという事で高級感の無いチープ外装と思ってる方が多い事でしょう。
僕も当初はそう思っていましたが、実際は高いクオリティで仕上がっている事に驚きます。
もちろん金属外装のヒンヤリ感は裏蓋と底面でしか得られませんが、この造り込まれた凝縮感は、なかなかのものですよ。
MINOLTAのAマウントは初期玉に社運を賭けていたことは有名な話ですよね。
これは噂ではなく、当時現場でレンズ設計をされていた知人から根ほり葉ほり聞きだしたので間違いない事実です(笑)
つまり必然的にボディへも相当コストを掛けていたとのことで、なるほどと頷かざるを得ません。
それが今じゃガラクタ扱いですから悲しいものです(泣)
実際にそのエンジニアの方は「まぁ、それだけ売れたって事だな(笑)」と割り切っているようですが・・・。
以前スカイツリー付近で首から下げているご老人とすれ違ったのを最後に、ここ2~3年の間では一度も見ませんねぇ。
ストラップも、ついつい(笑)
これがまた本当に良い造りをしているんです。
一体どれだけお金かけてたんだ、と思っちゃいますね。
電子式のカメラですから故障したらほぼ終わりとは言え、その時が来たらば飾ってあげようと思います。
ジャンクBOXへ捨てたりはしませんよ。
今後もその寿命尽きるまで、大切に使っていこうではありませんか!
オーゼキコーキ
【本日の一枚】
MINOLTA α-7000 + MINOLTA AF 35-105mm F3.5-F4.5
このカットは一台目のジャンク機にて撮影した一枚。
詰めたフィルムはちゃんと写っていて一安心(笑)