東日本大震災から6年。
毎年この日になると東京タワーを撮りに来るのが、僕にとっての「忘れていません」という意志の表れであります。
当時は周辺のオフィスが勤務先であり、大混乱の中で非難した東京都港区の芝公園。
そこで目にした頭頂部の曲がった東京タワーは、今でも目に焼き付いています。
東北、青森から上京した僕にとって、様々な意味で大きなシンボルとなっている東京タワー。
それだけにその存在が”曲がっている”という状況は、あまりにショックで我が目を疑う光景でした。
今のところ6年連続で天候にも恵まれ、今日も清々しい姿を観ることが出来ました。
冒頭のカットは、近年外国人観光客に大人気の仮装ゴーカートを順番待ちしている一人のスーパーマンです。
世界のスーパーヒーローが映画の中から飛び出してきたならば、失われた命や時間は救われたのでしょうか。
いえ、決してそんなことはありません。
これら全てから身を守れるのは、どんなヒーローでもなく、自分自身と一人一人の助け合いこそが成せることだと思います。
ただ、こうして陽気な人たちで賑わう様子を見ていると、やはり心和むものですね。
現在も被災により大変な苦難を余儀なくされている多くの方々にエールの気持ちを贈りつつ、この大震災によりお亡くなりになられた全ての皆様へ、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
オーゼキコーキ
RICOH GXR + P10