RICOH CX4
今日も諸用で神奈川県内の大口駅付近へ来ております。
商店街の一角にある中古カメラ屋さんに立ち寄ったのですが、ここへは以前も一度だけ足を運んだことがあります。
しかし薄暗い店内に店員さんの姿は無く、様々なオールドカメラたちが雑多にショーケースに並んでいるだけの様子は相変わらず。
ふと埃のかぶった棚を見上げると、明らかに期限が切れているであろうフィルムがいくつかあり、折角だから値段だけでも聞いてみようかと、店の奥にむかって呼び掛けてしました。
が、しかし。
何度か呼んでも誰も出てきません。
結局誰も居ないのかと、諦めて店を出ようとすると、静かに扉が開く音が。
そこには、なんとも穏やかな表情のジイさんと飼い猫が一匹、ひょっこりと顔を出しました。
少し話してみると、ここにあるものは全て趣味で揃えたもので、プライスをテキトウに付けているが売る気は無いとの事。
それは僕を拒絶するような意味ではなく、本当にカメラが大好きで「道楽だよ」と、微笑みながら教えてくれました。
「なーんだ、残念。どおりでカメラたちが売れたくなさそうな顔をしているわけだ(笑)」と、僕もつまらない冗談を交えて帰ろうと思いましたが、本当に素敵なジイさんだったので、写真を撮らせて欲しいと頼み、静かに数枚パシャパシャ。
とても印象的な澄んだ瞳でしたので、今日の手持ちがCX4だけであることを若干後悔し、また来ると伝えて店を後にしました。
フィルムは手に入らなかったけど、良い時間を頂けて嬉しい限りです。
今度はなんのカメラを持って訪れようか・・・
などと考えながら、帰路に着いたのでした。
オーゼキコーキ
【本日の一枚】
RICOH CX4