今日は、主に地方出身の方に共感いただけるかもしれない、都会特有の”匂い”についてお話します。
この段階で「あぁ、アレね」と言う方もいるかもしれませんね。
改めて申しますが、僕は青森県の出身であり、上京して今年で12年となります。
実はここ数年、僕の鼻がその特有の匂いをキャッチしにくくなっているのです。
それはつまり”慣れ”というものなのでしょうが、表現者の一人としてはこれが残念でならないのであります。
幼い頃に、ほんの数えるほどだけ訪れていた東京。
修学旅行の時もそうですが、この独特の匂いが好きであり、また憧れる何かがそこに混ざっていたものです。
ところがつい先日、この匂いをめぐり仕事仲間と話した際、随分と相違があるということに気がついたのです。
まるでこれは地方出身者のみに与えられたら”特殊能力”なのではないかと・・・。
幕張メッセで開催された某イベント仕事の帰りに、僕の運転するワンボックスカーに乗せていた東京出身の数名と銀座を通り過ぎたときの話です。
皆疲れ切っており、それなりに汗もかいていましたから、空気を入れ換えようかと僕は窓を開けました。
するとその時”アノ匂い”が強烈に車内へ流れ込んで来たので、ついテンションの上がった僕は「おぉ!いい香りがするよ!」と、皆に窓を開けるように促しました。
「えー?」と、各々が近くの窓を開けて銀座の夜風を顔に浴びたのですが、思いも寄らぬ展開に・・・
「何がですか??」
「ただ生温いだけッスよー」と口々に言うのです。
そんなわけ無いよと、僕は渋滞で足止めされた事を喜びながら、憧れの匂いを外から手で集めては自身の鼻へと導き、フガフガとはしゃぐのですが、その時に居合わせた僕以外は「わからない」と言うのです。
「オーゼキさんオカシイっすよーw」などと笑われてしまい、最終的には暑いから窓を閉めて欲しいとまで言われる始末。
ここまでお読みになって「で、どんな匂いなの?」と疑問を抱く方もいますよね。
それではお伝えしましょう。
都会の声
『ほらおいでよ!酒も旨いし美人もいるぜ!金を使って遊ぼうよ!最後はロマンチックな夜に溶けちゃえよ!どこまでもハッピーな世界が待ってるぜ!』
・・・。
これが僕の感じるアノ匂いを言葉に変換したものです。
そりゃ伝わらないか・・・(笑)
けど、東京って、こういう街ジャン?
以上、田舎者のつぶやきダベや(汗)
オーゼキコーキ
【本日の一枚】
RICOH GXR + S10