200years:

-ozekikoki-

男二人の写真展巡り

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ここは現在(今日まで)開催中の『ハービー・山口』さんの写真展【時間のアトラス】の会場内。

その中央のテーブルに座ってジュースをススってお菓子を食べているのは我が息子。

なんだこの状況は・・・いったい何なんだ(笑)

 

過去に数回、ハービーさんにお会いした事はありましたが、しっかりとお話をさせて頂いたのは今回が初めてのオーゼキ。

30分ほどは会場でゆっくりさせて頂いたと思います。

 

何と言いますか・・・

上手くは語れませんので、感覚的にお察しいただきたいのですが・・・

僕にとって雲の上のような存在のハービーさんです。

これまでにも幾度となく「ハービーさんだったらどのように言うだろう・・・」

「どのような表情で対応されるんだろう・・・」

と、写真力は当然のことながらビジネスシーンの会話(打ち合わせなど)に及ぶまで、多くの書籍などから知り得て魅せられた彼の人間力により、こうした思考のリスペクトをしてきました。

 

そのお方が、息子に対してジュースとお菓子をご用意くださり、テーブルに置かれたノート(来場者が感想を綴る用)にお絵描きして良いと・・・。

 

会話というのは実に難しく、こうしたことに関する感謝を述べ、簡単な世間話と自己紹介をし、拍子抜けするほどに多いハービーさんからの質問に対して答える。

これだけで案外多くの時間を要するので、「僕はあなたが大好きです」という並々ならぬ思いなど、挟む余裕すらないものです。

というか、想いが大きすぎてどこから話せばいいかも分からないのがホントのところ(笑)

 

まぁ、途中から「そんなものは追々いつの日にか伝えれば良い」と思ったら気が楽になりました。

 

そして彼の従来からの教え(撮りたいものは撮る)を守り、「親の勝手ではございますがね」と、ハービーさんと息子の2ショットを撮らせて頂きました。

 

ちょっとこの辺で話をまとめたいのですが。

大変失礼且つ語弊を恐れながら言いますと、帰るころにはハービーさんが自分の親戚のオジサンくらいの雰囲気に感じてしまいました。

あまりに偉大な写真家であるのにも関わらず、その場の雰囲気を身内の感覚まで和ませる”不思議な力”を僕は目の当たりにしたのです。

「こういうことか」と妙に納得しましたし、個人的には大変大きな収穫でした。

 

帰りは出口まで見送りに来てくださり、息子に「大丈夫?寒くない?上着はあるの?」と、心底優しいハービーさん。

 

そして僕には「またいづれ、どこかでお会いしましょうね」と・・・。

 

 

たぶん僕のおでこに「あなたが好きです」とか、ほっぺ辺りに「言うタイミングがありません」とか書いてあるのを読まれていたんでしょうね(笑)

 

ともかく、一人の偉大な写真家の”魔法”とでも言いますか、そのようなものを学べた素晴らしい時間でありました。

 

そして最後に僭越ながら展示写真への感想をば。

「あれも、これも、それも、俺が撮った写真だったら良いのに」

これが正直に思ったことでした(笑)

本当にどのカットも素晴らしく、またそれらを展示用に組み合わせることで増す魅力やメッセージ性が記憶に心に残りました。

 

ちなみにこの日の午前は、東京はお茶の水で現在開催中である『田中長徳』さんの写真展【HAN-DIN -ハノイディエンビエンフー 2018-】にも足を運んでおりました。

残念ながらご本人は在廊されておりませんでしたが、平日の昼間という事もあって、息子と二人でゆっくりと写真を観ることができました。

これまた長徳さんならではのライブ感の強い写真は健在であります。

早く足が良くなって、さらに多くのタウンスナップを撮り続けて頂きたいです。

(あとGR3の本も楽しみにしてまっせ♪)

 

最初は3歳の息子を連れて行って大丈夫か不安でしたが、思いのほか大人しくしてくれていたので、杞憂に終わりました。

これなら今後も多くの写真展に攻めて行けそうです(笑)

 

ちなみに妻はというと、我が家恒例の”自由日”でありました。

帰りの電車で息子とハービーさんの2ショットをLINEで送ると「う、うそーーーー!」と、一緒に行かなかったことを猛烈に後悔していたというのは、また別の話でございます。

 ある意味では僕と息子を双肩で担う彼女はアトラスよりもアルクメネか。

 

 

オーゼキコーキ

 

 

【本日の一枚】

 

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