実は本日、人生で初めてのインタビューをして頂けるということで、東京は千代田区の半蔵門に在る日本写真家協会様の事務所へ足を運びました。
そこへ向かうまでが、図らずも僕がサラリーマン時代の出勤ルートと全く同じでありまして、当時と似たような朝の時間帯に電車に乗ったものですから相変わらずの驚異的な混雑具合に、思わず苦笑いを浮かべた次第です。
あの頃は「今日もツライなぁ」と、前日の接待で全身に回った酒の酔いを引きずって電車に揺られる日々でありました。
やはり身体は覚えているもので、新橋駅での乗り換えなどは意識せずとも足が動き、大勢のサラリーマンの大波に上手く同調出来てしまいます。
正直に話しますと、このルートは嫌なことを大いに思い出すために、脱サラ後は避けてきました。
ですが今回は事情が、いえ、心持ちがまるで異なるわけです。
まさかこの全く同じ出勤ルートを、”二日酔いのサラリーマン”ではなく”写真家のような”顔をして辿ろうとは夢にも思っていませんでした。
本当に感慨深いのです。
上手く言えませんが伝わりますでしょうか。
なんとなく、あの頃の嫌な日々に”一矢報いた”のではなかろうか、と。
ですがこれだけは言えます。
決してその頃の日々は無駄ではなく、現在の僕を支える経験や知識を得た貴重な時間であったと。
おかげで今の仕事に必要な様々な書類や金銭計算などが出来ています。
自身の過去を振り返りますと、目も当てられぬ程の紆余曲折な人生であるように一時は感じておりましたが、写真を撮り続ける事に全てを捧げた瞬間から、これまでの点と点が全て線で繋がったことを如実に認識する事ができました。
さて、インタビュー中は話しているオーゼキを数カット撮って頂きましたが、あいにくの雨とムンムンの満員電車でチリチリになった髪の毛が、どのように写っているのかが楽しみであります(笑)
オーゼキコーキ
【本日の一枚】