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-ozekikoki-

I'm back to FUJIFILM X ~なぜ一度離れたのか~

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FUJIFILM X100F

今日から月~金の5日間、きっちりブログを更新していきます。

と、言い切った書き方には少々の苦笑いを浮かべる僕ですが、のんびりと見守って頂けると幸いです(笑)

 

さて、突然ですがX100Fを手に入れました。

今後は良き相棒としてプライベートのスナップを支える主力の1台となってもらいます。

 

およそ2年前、あれだけ揃えていたFUJIFILMのボディからレンズまで、すべて手放し他のメーカーへ総入れ替えをするという小さな小さな事件が起きました。

今回はこれまでずっと黙っていたこの事を書きたいと思います。

長くなりますし、FUJIFILMの大ファンの方からすると気分を悪くするかもしれません。

ですが、こうした事があってもまた使うだけの良さがあるという『カメラに罪無し』のメッセージとして受け取って頂けると幸いです。

 

FUJIFILMは自身の多くの作品や活動に力を与えてくれたメーカーであり、所有するカメラ一台一台へも信頼と誇りを持って使っておりました。

ある時、仕事で活躍していたX-H1のソフトウェア周りに一つの不具合を感じ、故障ならば修理しなければと、東京・丸の内にある同社プラザへと点検の目的で、H1のほかPro2とレンズ5本ほどを一式持ち込みました。

 

不具合を感じた内容はシンプルなもので、ファインダーを覗いた状態で親指を使って背面液晶をなぞるとAF枠が移動する機能、ご存じですよね?

あれがカックカックと動作が重くてフリーズ寸前のPCのように、それはもう全く指の動きに付いて来ないという症状です。

それを修理窓口で対応してくださった方へ実演しながら説明したところ、技術担当者へ聞くと言って僕のカメラと共に奥へと消えていきました。

暫くして戻ってくると、なにやら暗い表情で僕にこう言いました。

「技術の者に確認しましたが特に問題は無いという事でした」

 

・・・・?

むむっ?

 

明らかにカクカクして実用範囲を超えるほどの遅い動作であるのに問題ない?

僕「となると、この動作速度は仕様の範囲内ということですか?」

受付「はい、問題は無いです正常です」

僕「そう言われましても、購入当初は遥かにスムーズだったもので今回は故障かと疑ったのですが・・・」

 

受付「・・・(眉間にシワを寄せて首をひねる)」

 

ここで僕なりにとても慎重に穏やかな口調で次のリクエストへ移りました。

なぜそこまで慎重になったかというと、わが感覚を疑うほど無言の圧をその受付の人から感じたからです。

そうです、どうやら露骨にその方の機嫌が悪いのです。

ですから、限りなく丁寧に、優しく、穏やかに、めちゃくちゃ気を使って、僕は続けました。

 

僕「なるほど、それでは試しにサンプルのX-H1はありますか?直接比較をするとどのくらい動作が遅いのかが明確になると思うのですが、ご用意いただくことは可能でしょうか?」

 

受付「ちょっとお待ちください(極小声)」

 

また暫くすると試用機のX-H1を片手に戻って参りました。

比較すると差は歴然であり、まさに火を見るよりも明らか状態です。

 

僕「やはりこれだけの差がありますが、これは故障や不具合ではなく仕様の範囲内なのでしょうか?僕としては仕事でも使っていますし故障の疑いがあるなら検査・修理のためにお預けしていきます。もし何らかのソフトウェア上の不具合の可能性があるなら、今後のファームアップに期待をしてこの機能を使わないなどの判断をしたいのですが」

 

受付「正直これ以上お伝えする事はありません。技術の者が仕様と判断しておりますので、仮に見込み修理として基板交換したとしても治るかわかりません」

 

僕「(心の声:いや”治るか”って言っちゃってんじゃん;)なるほど・・・わかりました、ではお預けしても無意味であり、これは仕様であり正常動作として今後も気にせず使うというのが正しい判断である、という結論ですね?」

 

受付「はい」

 

もう僕は帰ろうと思って話のまとめに入りました。

何故なら2回目に戻ってきた時からずっとその人は僕を睨んでいるんです。

凄く嫌いで憎い人間に向ける目です。

どう考えても”接客”としては有ってはならない表情と対応です。

僕は終始、怒りではなく悲しさでいっぱいでした。

テッテレーッ!と看板を持った人が出てきても全く不思議ではないし、むしろそうであってくれと;

それこそ鳩に豆鉄砲状態です。

 

結局は点検に預けようと思っていたレンズもpro2も全て持ち帰る事を伝え荷物をまとめました。

この判断に対しても「はいわかりました」と、そっけないものでした。

 

僕は最後にその人の名前を聞き、穏やかな口調で伝えました。

「〇〇さん、僕はFUJIFILMさんが好きで毎日使って来ました。これからもずっと使っていきたいです。ですが、きっとカメラを取り出すたび、シャッターを切るたび、〇〇さんの今日のご対応と表情を思い出してしまう気がするんです。とても良くないご対応だったと思います。普段からそのような接客をされているんですか?」

 

受付「ちょっと仰ってることがわかりません」(顔を赤くしながら)

 

「まぁそうでない事を願いますが、僕は今日とってもガッカリしました。悲しい気持ちです。今後そうした接客は他の方になさらないでほしいと強く願います。」

 

受付「無言」

 

僕「では失礼します」

 

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FUJIFILM X100F

これを機に、悩みに悩んで乗り換える事としました。

毎日持ち歩いていたX100Tは元気に動いているものの、一度分解と組みなおしを自分でしていますし、愛着もあったので人へ譲り、その他はきれいさっぱりさようならです。

 

一応あとから考えました。

もしかしたら、あの人はプライベート或いは社内で凄まじく嫌なことがあって自暴自棄だった可能性も無くは無いと。

それ以外に辻褄の合う結論は推察として当てはまりません。

まさか触れられたくない不具合を指摘されて逆に怒っちゃっただなんて考えられないですし、自分の口調や言い方に問題があった可能性も当然のように思い返しましたが、残念ながらそれも違うと思います。

 

あの頃これを言わないままブログも長期に渡り滞ったのは、それ以上に様々な事があったからですが、たとえ書いたとしても「オーゼキの口調が悪かったんじゃないの?」と思われても仕方がありませんし、ただその人が悪かっただけでFUJIFILMのネガティブな事を発信するのも良くないと、ひとりのファンとして気遣ったに他なりません。

 

今なら僕の喋り方や、人を理不尽に怒らせるような人格ではないことが少なからず伝わっているかもしれない、という淡い想いに加え、それでもまたFUJIFILMを主力に置いたのですから、こんな出来事も跳ねのけるだけの魅力を持った製品を出している事の方が凄いのです。

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Youtubeでは一度X100の初代を使いましたが、撮影中はとても楽しかったですし素晴らしい機種だと改めて感じました。

今回手に入れたX100Fは当時使っていたX-pro2のセンサーとX100Tのボディ&レンズを併せ持つ1台です。

出てくる画への懐かしさと、撮影する際のリズムや手から感じる自身との相性のようなものに安堵さえ覚えます。

 

久しぶりに主力機として迎え入れたのは、だいぶ使い込まれた個体。

多くの場所へ前の持ち主と相当な長い旅をしたのだろうと見て取れます。

どんな理由なのかは判りませんが、それでも手放されたこのX100F。

出戻りの僕にはこれ以上ないほど打って付けの1台です。

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はじめまして、そしてただいま♪

 

君の余生は僕が引き受けます。

 

オーゼキコーキ

 

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FUJIFILM X100F

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