自分で購入し初めて飾った切り花と、約10日後にさようならしました。
正直なところ最後の1~2日辺りは「いつがお別れのタイミングなのだろう」と迷いました。
花瓶にさした状態で顔を上げていられなくなった時なのか。
或いは僕が”綺麗だ”と思わなくなったタイミングなのか。
後者だとしたら冒頭の写真を撮った時ではないですし、とは言え朽ち果てる姿を美として眺め続けることに酔いもしません。
今回のそれは愛着とはまた異なるもので単なる線引きの問題ですね。
色々と考えて妙に複雑な気持ちになり、たとえば文章なら「ありがとう ―」のように言葉に表し難いことを省略しつつも最後はダッシュへ託したりしますが、今回はそれよろしくな写真を撮ってみたものの、どうにも自分の都合のいい様にカメラを使ってしまったなと、煮え切れなかったりしました。
どこでも目にするモノであるのに、実際に自身が体験しなければ持たない疑問や、見つけていない考えが、まだまだそこら中に転がっているのだと気付きます。
切り花を飾るという事がこんなに難しく感じるとは意外でしたが、やはり奥歯に物が挟まったままで蓋をするのは意に沿わないので、もう暫く繰り返したいところです。