近年のデジカメはタッチパネルだけでなく多くの機種にAFポイントを移動できるレバーも搭載されています。
一昔前と比べたらAFエリアも格段に広がり、好きな位置にシュパッと合わせられるのは心地いいものですよね。
先日手に入れたG9も、勿論こうした機能を網羅しています。
少しでも早く仲良くなろうと思い、ここ数日は使用頻度を高めていたわけですが・・・
使うほどに良さを知る反面、搭載されたジョイスティックでのAFポイント移動が想定以上のストレスに感じ始めました。
同社のS1を使っていた時は8方向(斜め)移動も出来ましたし、移動速度に関しては癖こそあるものの概ね良好と記憶しています。
ですがG9の場合は斜め入力が出来ないだけでなく、ポイントの移動も僕の感覚としては遅いです。
「ではタッチパネルを」とはいかないのが辛いところ。
間違いなく楽で速いのですが、G9はバリアングルモニターです。
背面液晶は綺麗で視野角も広いのですが、ファインダーに装着されている豪華な接眼ゴムが大きく出ており、ウエストレベルで撮ろうとした際は画面上部はすぐに見えなくなります。
そうなるとモニターを開きたくなるわけですが、タッチAFにしているとチルト式のそれとは異なり、開く際に指が当たるのでシャッターを切る前にもう一度タッチが必要です。
この辺りは同じような歯痒さを感じている方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
と、こんな事を思っていた中で今日のお散歩はα-7 DIGITALを連れ出しました。
モニター固定式、っていうかライブビューは不可能。
AFは移動できるのだけれど、なんとなく中央1点のままでの使用。
結果はストレスゼロです (笑)
当然ですが最近の機種と比較すれば解像度も圧倒的に異なりますし、レンズも飛びぬけて明るいモノを付けているわけではありませんから、そこに精密さを求める必要が無いのも理解しています。
が、しかし”出来ない”と知っているから”やろう”とも思わないし、更には出来なくても特段に困るわけでは無いのです。
状況にもよりますが、そもそもフォーサーズセンサーなんて更に小さいのだから、F1.4でもコサイン誤差は気にするほどではなく、中央1点で置きピンにして撮ったところで写真の出来栄えへの影響なんぞ恐るるに足らず。
ありがとう気高く逞しきオールドデジカメよ。
こんなに未だ数多く使っているというのに、その僕でさえ簡単に欲を掻き立てられてしまうのですから、現代はフォーカス面を必要以上に気にしすぎる方が多いかもしれませんね。
という事でスナップに多用はしないでしょうけれど、静止画でG9を使う際は肩液晶を頼りに背面モニターはパタリと閉じつつ、ジョイスティックへはFnを割り当ててしてしまう事にしました。
新機種に古いカメラのマネをさせるなんて、ほんと変な奴ですね。
オーゼキコーキ