「いやぁ、ほんとビートたけしさんって天才だなって改めて思たんですよ!」と熱弁していたのは飲食店を経営する20代の男性。
自身のお店に来るお客さんが幅広い年齢層という事もあって、コミュニケーション力を上げるために料理以外にも真剣にお笑い芸人さんの動画などからそれを学んでいるとの事でした。
少々うろ覚えですが、この時に何かしらの質問を受けた僕が「最近は写真以外の事から学ぶことが大半になってきている」という話からの展開だったと思います。
当然ながら人によっては”笑い”や”切り返し”といった話術以外で接客スキルを高める場合もありますし、それは本人がどの武器を手にして戦うかの話です。
彼はその中から自身の性格や特徴に最も合う話術を磨きに掛ったのだと思います。
そんな会話からふと思い出したのがお笑いコンビの『ナイツ・塙さん』と『銀シャリの橋本さん』がYoutubeの動画で話していた事です。
塙さんが「関西芸人の”なんでやねん!”がずるい」というようなテーマで話が進むのですが、関東芸人の場合は「なんなのそれ」「いや、おかしいでしょ」と、どうしてもツッコミではなく否定や引き芸になりがちで、一瞬で完結させられる関西弁には速度で負けるというのです。
そんな話の中で上がったのがビートたけしさんが使っていた『ピコピコハンマー』です。
あれは無言且つ瞬間的に最適な人物へツッコミを果たせるスゴイ武器だったのではないか、と。
これを聞いて僕もえらく感心しました。
ここで話を急に写真の方へ向けますが、お笑い芸人さんが笑いの起こるポイントを察知したり嗅ぎ分ける”勘”のようなものって、街中を歩いている際の僕らが探っている”チャンス”と呼ばれるそれにとても近いと感じるのです。
たとえば人の往来や光の差し込み、風や雨などの天候が”フリ”であるとするなら、僕らはそこに素早く気付きツッコミというシャッターで応える。
なんだかこう考えると一つの自然な流れと思えてきて面白いものです(笑)
だから本番中にずっとピコピコハンマーを握っているたけしさんのように、僕は常にカメラを携帯しているのかもしれません。
せっかくの”フリ”に反応出来ないと罪悪感すら覚えるもんですからね;
オーゼキコーキ
(キレイやないかーい!!パシャ)↓