200years:

-ozekikoki-

衣装合わせ

 

”撮影”と一言でいうのは簡単です。

スマホだろうが中判カメラだろうがシャッターを切れば得られるデータがそこにはあります。

 

例えば衣装。

同じような服ばかり着ている僕が現行品シリーズの映像を製作する際はシーンごとの服装の割り振りを考えているだなんて、誰も想像もしていないのではないでしょうか。

 

明日は産業廃棄物処理場へと足を踏み入れます。

実際に僕もゴミの分別作業を体験させてもらう予定です。

ということで、この季節にどれだけ暑かろうが工場の現場では長袖とヘルメットの着用が必要という指示があり、少ない予算の中で古着屋を回ってそれっぽいのを買ってきました。

間違いなく滝のような汗をかきます。

映像に映る以上は清潔感を保つためのエチケットもそうですが、場面のつながりを考慮して”汗染み”が目立ってはシーンやカットを前後入れ替えたり出来なくなります。

かと言って厚手過ぎる素材では熱中症で僕がダメになりますし・・・

そんな事を考えながら2つの候補に絞り買ってきました。

そのうちの一つは今回の撮影の為に作られたかのような超廃熱構造となっております(笑)

 

さて、これから”衣装合わせ”というドラマや映画では当たり前の準備作業を一人鏡の前で始めます。

登場するカメラを実際に持って、構えて、しゃがんだり立ったり腕をまくってみたり。

このように、ともすれば僕のようなおじさんには無駄にも思える細かな準備の積み重ねによって違和感が少なく”普通に観れる”作品が出来上がっています。

 

メーカーさんからは「楽しみにしていますね!」と言って頂き、僕も「はい!任せてください!」と元気に答えるものの、まぁ前日の夜なんてワクワクとプレッシャーで身体が上と下に裂けそうです(笑)

 

けど、だからこそやる価値があるんだと思います。

 

どうせ裂けることなんて無いんだから、精一杯いってきますね♪

 

RICOH GRIII