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-ozekikoki-

雨待ちの午後

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スマホ

 

今日は東京の吉祥寺へ来ております。

午後は雨の予報という事で、濡れたがりのカメラを連れてきているわけですが・・・

なかなか降りません。

 

ここ吉祥寺は『東京の住みたい街ランキング』で常に上位を獲得し続けている場所なのですが、スナップすればその理由がわかるのでしょうか。

今のところ歩道が綺麗に整備されている点や、ベンチと禁煙の張り紙が多いということ以外は特長を感じておりません。

 

何を隠そう、上京して10年以上になりますが初めて訪れたのです(笑)

あまりに有名なスポットなので、てっきり「一度くらいは来たことがあるだろう」と思っていましたが、到着して気が付きました。

「あ、初めてだ(笑)」と。

 

撮影の仕事で車を足にあちこち回っていると、初めてだと思っていた場所も「お、ここ来たことあるぞ」となるケースが多いのですが、今回は逆のパターンですね(汗)

 

以前、横須賀を一人でスナップしていた時のこと。

あてずっぽうに進んだ道の先にあった廃工場が、数年前にゾンビ物のミュージッククリップを撮影した際に来た場所だった時には心底驚きました(笑)

その頃は徹夜だらけのスケジュールでしたからロケ場所などすっかり頭から抜けていたわけです。

 

ん~、まだ雨が降りません。

次の予定までそんなに時間もありませんし、そろそろ外へ出るとします。

ヨッコイショウイチ。

 

オーゼキコーキ

 

【本日の一枚】

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RICOH GR DIGITAL IV

 

ギターとカメラ

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SONY α900Carl Zeiss Distagon T* 35mm F2 ZS

 

アコースティックとエレキ、フィルムとデジタル。

ギターとカメラは、どちらも人が時間や想いを各々の五感で楽しむために誕生した素晴らしい製品です。

暮らしに寄り添いながら、心を豊かにするところもよく似ています。

 

そしていつしか押入れの奥で眠っている事が多いところもまた、共通点と言えるかもしれませんね(汗)

 

僕が中学生だった頃に、田舎のジャスコで毎週日曜に開かれているフリーマーケットで手に入れたギターは『YAMAHA FG-151』という1975年に製造されたモデルです。

 

購入したときに、前の持ち主から「どうかコレで上達して人前で弾けるようになってね」と言われ「約束します!」と言ったっけな(笑)

 

東京に出て来てからもずっと使っていて、オリジナル曲も含めてたくさんライブもやったから、しっかりと約束を果たせたことになりますかね。

 

途中でどうしてもアンプ(スピーカー)から音を出さなくちゃいけなくて、別のエレアコに持ち替えましたが、音楽活動を辞めた時にはこのFG-151だけを手元に残すことにしました。

モノとしてはヴィンテージギターですが、なにも高価なものではありません。

それどころか発売当時は安い部類のギターでした。

とはいえ当然のMade in japan。

たいへん作りも良く、今でもそこらの高い値札をぶら下げたそれらよりもダイナミックで美しいサウンドが魅力的な一本です。

 

色々な思い出がある僕のFG-151ですが、子供が生まれて引っ越しをしてからは押入れの奥で眠っています・・・。

久しぶりに弾きたいなぁ。

今の家じゃ近所迷惑ですし楽器禁止の賃貸ですから早く引っ越ししたいです(汗)

 

さて、実は僕の持っているカメラの中にも、これと似た経緯で手に入れた一台があります。

 

それは『 Konica S 』

 

数年前、東京ドームホテルでブライダル撮影の仕事をした帰りに通りかかったフリーマーケットでこれと出会いました。

持ち主の方は60才近くの男性で、話を聞いてみるとその方のお父様が使われていたとのこと。

まだご健在らしいのですが、そろそろ身の回りのものを整理しなくちゃいけないらしく、この日に出店していたようなのです。

その男性曰く「父も大事に使ってきていたから、どうせ手放すなら直接その人の顔を見て渡したかった」と。

なんだかジンと来ましてね。

少し考えた後「なら僕が引き続き使わせて頂きますが、いかがですか?」って感じで購入したわけです。

状態は大変よく、ファインダーはクモリが出ているものの、レンズはクリアそのもの。

 

名玉との呼び声高い48mm F2のHexanonレンズが一体となっていますが、決して発売当時も現在も、高級カメラの部類ではありません。

 

しかし、なんといいますか・・・。

 

こういうのって良いですよね。

値段ではなく、想いの重さと言いますか・・・。

 

その後、自分で軍幹部を分解してクモリ除去しましたら、それはそれは切れのある明るいファインダーで驚きました。

さすがはKonica!

 

もし時間が許すなら、このKonica SとFG-151を持って、男一人旅でもしてみたいものです。

 

ギターとカメラ。

ん~、ロマンだなぁ。

そのうちもっとKonica Sで撮った写真もアップしていきますね。

 

オーゼキコーキ

 

【本日の一枚】

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DMC-GX7 + 20mm F1.7

景色との付き合い方

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MINOLTA α‐7000 + AF35-105mm I型

 

たとえ家の近所の景色でさえも、常に新鮮に見えたならばどれだけ良い事でしょう。

ストリートスナップを好む人間は、どれだけ飽きが来ていようと、眼に映る身の回りのモノやコトに対し、興味関心を進んで持つべきなのかもしれません。

 

とは言え・・・

 

小生もまだまだ修行の身であり、堂々と体得したとは言えないわけであります。

 

それでも、どうにかしてそれらを初めて目にした気分になれないものかと、時にアメリカ、時に韓国と、自らを異国から来た旅人だと言い聞かせては想うのです。

 

「なぜ日本人は自分の家の前の道路に落ちている空き缶を拾わないのだろう」

「なぜ日本人はハグをしないのだろう」

「なぜ日本人はこんなにも歩くのが早いのだろう」と。

 

なにも考えずに”自分”ばかりを演じていては、このような些細な点には気付くことは無いでしょう。

そうしてシャッターを切り始めると、薄っすらとですが異なる作風を感じられたりもします。

 

しかしです。

その場で浮くことの無い、馴染み切った自分だからこそ写せるものも、また写真。

 

なので僕は、カメラを常に持ち歩いているのかも知れません。

明日もまた、多くの同じ道を通ります。

 

オーゼキコーキ

 

【本日の一枚】

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MINOLTA α‐7000 + AF35-200mm Xi