GH6を2023年の頭に購入してから早一年が過ぎました。
素晴らしいパフォーマンスでバリバリと働いてくれたお陰で今日もご飯を食べられます。
もちろん導入の目的は映像制作の為です。
これについては多くの方がレビューを上げている通り、とても美しい画を出力してくれます。
自然で強力な手振れ補正の恩恵を受けた機動力とシステムのコンパクトさも相まって機材を最小限にしたい僕としては抜群の相性と言ったところです。
ちなみに静止画はというと、まぁ、可もなく不可もなく。
それなりな写真にはなりますが画質面を見ても特別優れていると感じる点は無いように思います。
”それなり”というのはつまるところセンサーサイズに対しての画素数が多すぎるよね問題を感じるからですね。
動画データは大変美しくとも、静止画で見る濃淡のグラデ―ジョンは等倍では宜しくない。
また水面の描写に関してはだいぶ辛いですね、塗り絵です。
あ、一応JPEG撮って出しの話。
とは言え縮小して眺める分には気付きにくいものですし”それなり”と思える次第です。
さて、ここで唐突ですが2011年~2012年の話へと変わります。
あれは自分がカメラを武器に生きていくとは微塵も考えていなかった頃のこと。
今から話すことは多分Blogでは初めて綴る事かな?
震災の影響もあり当時勤めていたIT企業を退社した僕は、心機一転の想いで神奈川県横須賀市の追浜(おっぱま)へと移り住みました。
青森から東京へ来た僕にとっては他県に移るのは割と大きな決断でしたね。
そして選んだ仕事が車の工場での期間従業員です。
身体を動かしたかったことや、震災の影響で先行きもわからなかったので大きな会社の工場で、しかも住まいの家賃も無料!更に大好きな車を造る仕事!
というノリで働き始めました。
初代NOTE、ティーダ、ブルーバードシルフィの3車種を9か月間毎日せっせと作るわけです。
そうそう僕の担当はボンネット+運転席側のドア2枚の建付け調整です。
それはそれは丁寧に一生懸命やりました。なんたって車が大好きですから。
特に最後の”ブルーバード”の名の付くシルフィの最終車も僕が担当しています。
もうお気付きでしょうけど、僕が務めたのは日産自動車の追浜工場。
そしてそのお給料で当時買ったのがGH2だったりします。
仕事が終わってから周辺を散策してとにかく撮るのが楽しくて仕方がなかった時期です。
この時なんですよね『自分にはカメラが向いている』とハッキリ認識したのは。
あの日々を今でも昨日のことのように思い出せます。
そして・・・・
一気に話が飛んでそこから約11年後となる2023年初頭。
僕は再び追浜工場へと舞い戻るわけです。
今度は期間従業員ではありません、日産本社から直々に依頼を受けたカメラマンとして。
手に握りしめているのは最新のGH6。
正に僕のやっていた仕事を現在担当している方々&最新のNOTEを撮るわけです。
これは神々のいたずらでしょうかね、運命ってあるんだなって感じます。
そんな作品がようやく日産公式Youtubeチャンネルと特設サイトで公開されました。
この作品には原作がありまして、日産自動車の博士でありエキスパートリーダーであり革新者の上田哲郎氏による【INNOV’DAY23】というアニメです。
色々と事情もあるようでアニメは今のところ予告編のみが公開されておりますので、僕の作品を観ても少々疑問点も多く浮かぶことでしょう;
そこはまぁ、ご了承いただけますと幸いです。
あと長くなりますがこれだけは言わせてください。
この撮影でいくつかの奇跡が起きています。
実は作品に映っている工場内の青いNOTEは超ミラクルな偶然で撮れたものなんです。
上手く端的に言えませんが生産ラインの都合上、撮影スケジュールの1時間以内に流れてきた青いNOTEを撮らなければならないのですが、この月は「2台ほどしか見ていない」と工場の方も言っており超レアなカラーだったのです。ところが撮影日に現場に付くと目の前にそれが流れてきました。
もう慌ててカバンからGH6を取り出し、1度限りの瞬間を即座に撮り始めました。
あの時の俺はたぶんかっこよかったぞ笑
あと、春夏秋冬の描写が映りますが完全ノンCGで全て1日で実際に撮影しています。
箱根の山の上は雪、降りて海に出たらメチャ寒いけれど我慢して半袖半ズボンで砂浜を歩けば夏、コートを着て秋、帰りに偶然ですが桜のように見えなくもない梅の花畑を撮って春。
とまぁ、珍しく言いたいことが多すぎて駄文長文ごめんなさい;
それだけ必死に頑張りましたと叫びたいだけです笑
今も引き続き複数の作品を撮っています。
今後それぞれ公開されるのが楽しみです!
あと最後にこっそり一言。
人手が足りておりませんので、もし撮影の準備や撮影そのもののアシスタントをしたいという方が居ましたらYoutubeの概要欄にあるメールアドレスへ一度ご連絡ください。
オフィス写真人の事務所からスポットでスタッフをご依頼させて頂くことがあるかもしれません。
オーゼキコーキ