200years:

-ozekikoki-

ここ数年、写真は一眼レフ

K-3iii jet black + DA12-24mm F4

Youtubeでカメラ系の動画をチラホラ観ていると「一眼レフって良いよね」という声を割と多く耳にします。

 

とんでもなく砕いた言い方をすれば、直近の写真機の多くは優秀すぎて(あと高すぎ)退屈に感じる人が一定数いるあらわれです。

 

正に”ブリコラージュ時代”に突入していくんだなぁと感じます。

何もかもがテクノロジーによって満たされて、人の手を加えることが減ってしまうとその逆をしたがる、的な。

 

PENTAX K-3iii jet black + DAL55-300mm

動画撮影は別として、静止画の場合はOVFが良いなぁと僕も感じている一人です。

一通りミラーレスを使ってきて、その利便性の高さなどは人並み以上に理解しているつもりですが、それと比較しての不便さや楽しさがレフ機にはある感じ。

それ故に”自分のペースで撮るなら”という注釈は付くんですけどね。

 

最近は645D+K-3iiiの組み合わせで出かけることも多く、これがまぁ楽しい。

そして時にα900に小さな短焦点レンズをつけて持ち出すのもまた一興。

これらの合間にEVF機も使ったり、と、我ながら贅沢な日々です。

 

PENTAX K-3iii jet black + HD 20-40mm Limited

そんな豊かな日常においても、ニュースに目をやれば全く他人ごとではないそれが飛び込んできます。

そして僕はというと、あの忌まわしき3年前と同じ腰痛に再び襲われてしまい悶絶の毎日(笑)

 

あの時と決定的に違うのは移動手段として車があることですが、その我が相棒はMT。

クラッチを踏み込むたびに「ウギャッ~!!!」と悲痛の叫びをあげております。

でもいいんです、MTのほうが楽しいので。

 

とは言え前回と同様の名医のもとへ明後日には行けるので大丈夫!

それまで645Dなんて1ミリも持ち上げられないけれど、辛抱、辛抱・・・・

 

オーゼキコーキ

 

ようやく、いよいよPENTAX 645D

PENTAX 645D + FA645 300mm☆ F4

優れた写真機は数多く所有しているつもりです。

それでも導入したかった、いや、せねばならないと想い続けていたPENTAX 645D。

いよいよ導入です。

総シャッター回数はたったの370回。

ファームウェアはVer1.00

新品同様と言える個体を手に入れられたのは幸運の極みです。

この子はずっと永いこと僕を待っていた、ってロマンティックに思ってやす。

 

35mm判換算35.5-67mm+236mmとなるレンズ2本と共に少しだけ遠出しての小旅行。

財布やスマホ等の小物と合わせたら約4kgにもなる重量だけど、僕の気分がウキウキしているのでプラマイゼロという計算です。

 

PENTAX 645D + FA645 45-85mm F4.5

PENTAX 645D + FA645 45-85mm F4.5

PENTAX 645D + FA645 45-85mm F4.5

PENTAX 645D + FA645 300mm☆ F4

PENTAX 645D + FA645 300mm☆ F4

この日は晴天に恵まれずISO上限が拡張しても1600を頭打ちとする645Dでは、さすがに手持ちじゃ苦しかったですね。

それでもかなり頑張ってF11~16程度まで絞り込み、心臓が止まっている瞬間にレリーズしました。

 

ちなみに最低感度で三脚を使うと当たり前ですが、とんでもねー高画質です↓↓↓

PENTAX 645D + FA645 45-85mm F4.5

↓100%拡大トリミング

PENTAX 645D + FA645 45-85mm F4.5(トリミング)

 

そしていよいよ翌日、念願の日光が降り注ぐのであります。

ある意味では異なる天候で使えて得した気分。

いざ周辺を気軽に手持ちスナップ。

 

 

PENTAX 645D + FA645 45-85mm F4.5

PENTAX 645D + FA645 45-85mm F4.5

PENTAX 645D + FA645 45-85mm F4.5

PENTAX 645D + FA645 45-85mm F4.5 (展望台の曇りガラス活用でソフトフィルター効果)

PENTAX 645D + FA645 45-85mm F4.5

PENTAX 645D + FA645 45-85mm F4.5

という感じで645Dとの初デートは実に楽しいものでした。

今から3年前となる2021年10月。

ご記憶の方もいらっしゃると思いますが、僕が腰痛で歩行困難な生活から脱却して1本目の動画が645Dでした。

当時リコーイメージングさんが「なんで今更?」と言いながらも引っ張り出してきてくれた本機はズシリと重く、弱り切った身体には少々応えたなぁ・・・

だけど憧れの1台を使える喜びが遥かに上回り、汗だくで撮り歩いた数日を昨日のことのように思い出します。

 

だいぶ時間が掛かりましたけど、やっと・・・

やっと相棒として迎え入れることが叶いました。

テストも兼ねた小旅行を終えて、先日はアー写撮影の仕事にも早速使った次第です。

そうそう、ちゃんと魔法の言葉も使いました。

 

「今日ご用意したこのカメラはとても特殊な1台です、超高画質ゆえに画像の確認まで5秒程お待ちください」と。

 

結果は期待以上!!

この写りにクライアントの皆さんも驚きの声を上げながら大満足でフィニッシュです。

(念のため付け加えますが予備機は常に所持しています)

 

これで「GRより重いものは持てません」という僕の鉄板ジョークが使えなくなりましたね笑

 

さて、今後はこのピチピチの645Dにもバンバン活躍してもらいます!

 

オーゼキコーキ

PS : なんっっって滑らかな写りなんだっ!!!!!

PENTAX 645D + FA645 300mm☆ F4

 

一応、声は直接届けた

X100F

結局、一向にYoutubeの動画を更新できておらず誠にすみません。

最近の僕は仕事で永田町へと足しげく通っておりました。

 

当たり前ですが、写真家から政治家へと転職したわけじゃございません。

 

Youtubeで古いカメラのレビューを始めてからというもの、酒造や廃棄物処理場のほか全日本ラリーへもカメラを握りしめて撮ってきました。

そこに日産自動車さんからのご依頼で本格的に映像作家として数々の作品を撮らせて頂き(今後随時、日産公式チャンネルにて公開予定)

ふとスケジュールの空いたタイミングに興味本位で今夏の都知事選の撮影に首を突っ込みました。

 

なんと言うか、僕自身はこれまで政治に全く興味なんて持っておりませんでしたが、昭和から語り継がれる巨匠写真家の中には有名政治家の傍で静かにシャッターを切ってきた人物も多いように感じており、強いて言えばその感覚はどんなものだろうという好奇心から、ですね。

 

僕のYoutubeチャンネルを観てくれている方の中には、都知事選の撮影において「オーゼキが関わっているぞ!?」と気付いた方も何名かいらっしゃいましたね。

その時に使ったカメラはK-3III、E-M1X、X100F、GRIII、S5IIxなど多岐に渡り・・・

全く初めての現場で何が最適なのか模索していたのです。

結論、写真の場合はX100FとGRIIIなどのコンパクトな機種が僕にとっては相性が良く、やはり接近戦で己の気配を消しながら撮るスタイルが合っていました。

映像においてはLUMIXのS5IIx一択です。

ジンバルも使わず真っ黒なカメラに小さい広角レンズを付けて振り回すほうが軽快です。

 

で、結局その時の制作物諸々が評価されて今度は総裁選の舞台にご指名頂きました。

今回は更に小型軽量を極めるべくDJIの『Osmo Pocket3』をジャケットの胸に忍ばせて、ベルトに装着したX100Fという軽装で動いています。

パッと見は手ぶらですから、どうしても一人だけ浮いてます(笑)

ちなみにSPさんの隣で姿勢をマネしながら立ってみるのですが、上半身は模倣できても下半身はジーパンなのでバレます。

 

さて、ちょっと話が長くなりましたね。

まずここで述べておきたいのは、僕は仕事として撮影者を務めています。

声を活かしたインタビューアーの役回りもしていますが、自身がその対象候補者を支持しているか否かは別の話です。

多くのチェックを受けて用意された原稿を語り掛けるように読みもします。

 

だけどね、それだけじゃ詰まらないのですよ。

せっかく縁もゆかりも無かった永田町へ12SRをブンブン吹かしながら通っているんです。

普通に生活していたら関わる事のない現役の大臣と毎日会って話すんですから伝えましたよ。

「日本はカメラ大国のわりに世界的な著名写真家が少ないし、ほとんどの場合それだけでご飯を食べられる職業ではない。そもそも国民の多くはカメラマンと写真家の違いも曖昧であり、若き写真家たちの芽を伸ばせる文化にして頂きたい」みたいなことね。

 

解っていますよ、僕はまだまだ写真家としては青二才です。

けど国が掲げだした”クールジャパン戦略”とやらに『写真』が入っていないんです。

僕の尊敬する写真家の著書も本屋に行けば”麻雀・ギャンブル”の隣に並んでいるんです。

それがずっと嫌なんですよね。

 

けど内容詳細は伏せますが、驚くほどポジティブな返答と考えを聞かせて頂けました。

今後どうなるかは予測できませんが、一先ずやたらと「なんで写真を入れないんだー!」と騒ぐ元気な小僧が居ることは伝わったはずです(笑)

 

ということで、古いカメラのレビューをしていただけの奴が誠に勝手で僭越ながら直接その戦略のトップに声を届けて参りました。

 

以上、手ぶらのジーパン男でした。

 

オーゼキコーキ

 

PS : うぅぅ、動画更新したい・・・・・

 

X100F