SONY α900 + Carl Zeiss Distagon T* 35mm F2 ZS
アコースティックとエレキ、フィルムとデジタル。
ギターとカメラは、どちらも人が時間や想いを各々の五感で楽しむために誕生した素晴らしい製品です。
暮らしに寄り添いながら、心を豊かにするところもよく似ています。
そしていつしか押入れの奥で眠っている事が多いところもまた、共通点と言えるかもしれませんね(汗)
僕が中学生だった頃に、田舎のジャスコで毎週日曜に開かれているフリーマーケットで手に入れたギターは『YAMAHA FG-151』という1975年に製造されたモデルです。
購入したときに、前の持ち主から「どうかコレで上達して人前で弾けるようになってね」と言われ「約束します!」と言ったっけな(笑)
東京に出て来てからもずっと使っていて、オリジナル曲も含めてたくさんライブもやったから、しっかりと約束を果たせたことになりますかね。
途中でどうしてもアンプ(スピーカー)から音を出さなくちゃいけなくて、別のエレアコに持ち替えましたが、音楽活動を辞めた時にはこのFG-151だけを手元に残すことにしました。
モノとしてはヴィンテージギターですが、なにも高価なものではありません。
それどころか発売当時は安い部類のギターでした。
とはいえ当然のMade in japan。
たいへん作りも良く、今でもそこらの高い値札をぶら下げたそれらよりもダイナミックで美しいサウンドが魅力的な一本です。
色々な思い出がある僕のFG-151ですが、子供が生まれて引っ越しをしてからは押入れの奥で眠っています・・・。
久しぶりに弾きたいなぁ。
今の家じゃ近所迷惑ですし楽器禁止の賃貸ですから早く引っ越ししたいです(汗)
さて、実は僕の持っているカメラの中にも、これと似た経緯で手に入れた一台があります。
それは『 Konica S 』
数年前、東京ドームホテルでブライダル撮影の仕事をした帰りに通りかかったフリーマーケットでこれと出会いました。
持ち主の方は60才近くの男性で、話を聞いてみるとその方のお父様が使われていたとのこと。
まだご健在らしいのですが、そろそろ身の回りのものを整理しなくちゃいけないらしく、この日に出店していたようなのです。
その男性曰く「父も大事に使ってきていたから、どうせ手放すなら直接その人の顔を見て渡したかった」と。
なんだかジンと来ましてね。
少し考えた後「なら僕が引き続き使わせて頂きますが、いかがですか?」って感じで購入したわけです。
状態は大変よく、ファインダーはクモリが出ているものの、レンズはクリアそのもの。
名玉との呼び声高い48mm F2のHexanonレンズが一体となっていますが、決して発売当時も現在も、高級カメラの部類ではありません。
しかし、なんといいますか・・・。
こういうのって良いですよね。
値段ではなく、想いの重さと言いますか・・・。
その後、自分で軍幹部を分解してクモリ除去しましたら、それはそれは切れのある明るいファインダーで驚きました。
さすがはKonica!
もし時間が許すなら、このKonica SとFG-151を持って、男一人旅でもしてみたいものです。
ギターとカメラ。
ん~、ロマンだなぁ。
そのうちもっとKonica Sで撮った写真もアップしていきますね。
オーゼキコーキ
【本日の一枚】
DMC-GX7 + 20mm F1.7