X-T1 + XF16-55mm F2.8
今日、古本屋にて【フォトグラファーが大事にしている184のことば】なる一冊を買ってみました。
その中から、とあるプロゴルファーの言葉に共感しましたのでご紹介です。
『人は心から楽しめるものにのみベストを尽くせると、私は強く信じている。
ちっとも楽しくないことに高い能力を発揮するのは至難の業だ。』
なるほど、ですよね、と。
どおりで僕は写真意外の事が考えられないワケだ(笑)
【本日の一枚】
X-pro1 + PENTAX FA 31mm F1.8 Limited
初めて訪れる街では、僕は決まって二つの事を調べます。
まず一つ目は『最寄りのブックオフ』
そして二つ目は『最寄りの中古カメラ屋』です。
ブックオフに関しては、だいぶ以前のブログでも話しましたが、カメラのムック本と中古カメラ狙いであります。
場所によってはとんでもない値札を下げたカメラやレンズがポンと置かれているため、どうしても立ち寄らずには居られないという、もはや使命感すら感じています(笑)
そして問題は中古カメラ屋です。
『○○駅 カメラ』などでネット検索により調べるわけですが、これがなかなかのクセ者ワードなのです。
例えば「オーゼキカメラ」がヒットしたとしましょう。
しかし足を運んでみれば、そこは街の老舗写真屋さんだったりするのです。
中古カメラの”ちゅ”の字もない寂れた(あるいは潰れた)店があるだけで、ガッカリすることも少なくありません。
しかし中には驚愕のお宝を眠らせている店もあり、これはこれで立ち寄ってみるのも大切なのです。
現に伝説の名機や名玉がデッドストックとして新品のまま保管されている店をいくつか知っています。
これは子どもが宝の地図を描くのと同様で、僕だけが知っている秘密の場所としてオーゼキメモに追記されていくのです。(いつかは引き取りに行きたいと企んでいます)
そんな中、先日立ち寄った小さな写真館の店内に、良く見慣れたカメラたちが並んでいました。
違うとわかっていながら「これは売り物ですか?」と聞いてみると、『違う違う(笑)現役の仕事道具だよ!』と笑われました。
「そりゃそうですよね、にしても良いカメラ使ってますね!」と言うと。
「まぁ、やっぱり富士フイルムだよ、私らは - 」と。
そうなんです。
実はこの時の店以外にもFUJIFILMのミラーレスを導入している写真館がチラホラと在るのです。
5~6年ほど前の写真館と言えば『S3pro』や『S5pro』が置かれていたりしたものですが、とうとうFUJIFILMが本気でカメラ事業を復活させたことにより、こうした所でもFUJIFILMのブランドが息を吹き返しているのです。
”街の写真屋さんは富士フイルム”あるいは”コダック”というイメージがありましたが、やはりこれは勝手な概念ではなく、実際に写真屋さんもそう思っている方が多いのかもしれません。
言うなれば”伝統的な何か”が在るんでしょうね。
そしてきっとFUJIFILMはそれを理解していて、フィルムシミュレーションを充実させているのかもしれません。
そう言えば少し前に免許証の更新の為に最寄りの警察署へ行ったとき、顔写真を撮るカメラもFUJIFILMのXでした。
X-pro1を首から下げた僕が、写真を撮ってくれる女性の警察官に向かって「同じXフォトグラファーですね!」って言いますと、それまで真顔でシャッターを切り続けていた彼女が笑いながら「確かにそうですね」って(笑)
そしてお互いに和んだのか、僕もとても良い笑顔の写真を撮っていただけました。
確かパスポートの写真を撮る時もそうだったなぁ。
あれ、でも待てよ。
免許証用の写真って、笑ってて良いんでしたっけ??
ま、いっか(笑)
オーゼキコーキ
【本日の一枚】
X-T1 + Zeiss Touit 12mm F2.8
先日、仕事でとあるネパール出身の青年と仲良くなりました。
一緒に食事をしながら色々と話す中で、とても面白いことを耳にしたので、今日はその話を。
彼は小学2年の頃までは母国のネパールで暮らし、以降は今日現在まで日本で育ったそうです。
見た目は外国人ですが、当然日本語はペラペラであります。
母国ネパール語に日本語、そして留学によって英語も堪能。
「三ヶ国語も話せるなんてスゴいね」と言うと「僕らの世代は案外話せる奴が多いですよ」と・・・。
20代前半の彼からすれば珍しいことでもないそうな。
僕は日本語と寝言くらいなので、やはり早いところ英語を修得しないと置いて行かれそうですね(笑)
少し前に彼はバラエティ番組に出演した経験があるそうで、話を聞くとこれが面白いのです。
原宿でスカウトされたのがキッカケだったようですが、いざ番組収録が始まると緊張でほとんど発言が出来なかったらしく、その後は呼ばれていないと話します。
番組の内容は、たまに見かける各国の外国人が雛壇に並び討論する、と言うもの。
「周りはガチで外国人ばっかりで、みんな押しが強いんすよ。自分は顔はこうだけど中身は日本人なんで、気後れと遠慮で全く話に入れなかった」というのです。
”中身は日本人”
良くも悪くも、彼は日本人特有の性格が身に染み着いているようで、外国人の発言力を前に圧倒されてしまったのです。
僕はよく色々な外国人に「コーキは日本人っぽくないよね、アメリカ人に近い気がするよ」と言われます。
その意味は今もよく理解できていませんが、自分でも「だったらいいな」とは思っているので、悪い気はしません。
”前世はヨーロッパ人”と思いこんでいるので、それ故でしょうか(笑)
ストリートスナップをしていると、いつも撮らせてもらうのは外国人ばかりです。
日本人なのに日本人に苦手意識があります。
今回彼の話を聞いて、なんとなくこれは”逃げ”かもしれないと感じまして、帰りの電車で隣に座っていたオッチャンに「写真を撮らせてもらっても良いですか?」と聞いてみました。
奥歯に何かが挟まっているらしく、ずーっとペチャペチャホジホジしている様子が面白く、「撮りたい」と想ってしまったのです。
こうなると自分の度胸との戦いのゴングが鳴り響きます。
『己の胸にぶら下げた”それ”はアクセサリか?』と、自問自答が始まります(笑)
以前にもブログで話しましたよね、楽じゃないんですよって(笑)
でもやはり写真のことで後悔するのは最も嫌なので、静かに話しかけました。
「オッチャン。奥歯のやつ、取れないの?」って。
「俺もね、ついさっきまでそうだった(笑)」と、嘘も方便は必要な小技です。
色々な方法はあれども、その分野でステップアップしたければ、苦手や苦労は買ってでもこなさないとなりません。
「テイクユアピクチャー?」も良いけど「写真撮らせて下さい」ってのも大事ですね。
なんだか一つ、奥歯に挟まったものが取れた気がする一日でした。
オーゼキコーキ
【本日の一枚】
RICOH GXR + Planar 50mm F1.4 ZS