DMC-L1 + LEICA D VARIO-ELMAR 14-150mm
先日、僕にとって数少ないカメラ談義のできる知人からこんな質問が。
「え?T値ってなに?」
さて、写真愛好家の方には聞きなじみのないであろう『T値』について一言解説をば。
とても噛み砕いた言い方を致しますが、まず『F値』と言えば、読者の皆様ならば誰もがご存じの通り”レンズの明るさ”を示す数値であります。
では『T値』はと言いますと”レンズを通りイメージセンサーへ実際に届く光の量”を示す数値なのであります。
「なにそれ?」と言った声が聞こえてきそうですが、実は一般的なスチール用レンズという物は、種類によってセンサーに到達するまでの間に微量な減光をしてしまうものも在るのです。
しかし、普段スナップなどの写真を撮っているだけでは気付かない程度であり、極端に言えば無視して良いレベルなのですが・・・。
これが”動画”となると話は変わって参ります。
つまり『T値』とは、ムービーカメラ用のレンズに記されている数値なのです。
映画やドラマなどの場合、連続して撮影した写真を高速で切り替えて成り立つ動画映像でありますから、レンズ交換をしたら同じシーンの中なのに例え微量でも露出が変わってしまってはいけません。
ですから、より具体的な数値が必要とされる為に『T値』が使われるのです。
いかがですか?
実は僕もT値の存在を知ったのは2年ほど前だったりします。
たまたまシネマ関係の仕事に携わった時に「へぇー!!」と、目からウロコンブとなりました(笑)
まぁ、写真だけならば殆ど関係のない数値ですが、例えば同じ被写体(テーブルフォト)などで、レンズを取っ替え引っ替えしながら露出を揃えようとすると体感するかもしれませんね。
以上、ちょっとした豆知識でした。
ちなみに。
実際と記憶との露出差を、
『P値』
と言います。
嘘です。
オーゼキコーキ
【本日の一枚】
RX100