
夜に神戸から横浜へと戻り、ひと眠りしたらすぐに飛騨高山へ。
いつものチームと共にラリーへ参戦したのですが、ドライバーの体調不良が気がかりな中、ラリーハイランドマスターズ2025は幕を開けました。
ドライバーの年齢は今年77歳。
数週間前から咳き込んでおり、それが次第に悪化していきました。
本人は「花粉症だ」と言うのですが、さすがに違うだろうと・・・
そして嫌な予感が的中するようにラリー初日、フロントをクラッシュ。
幸い上り坂で速度も出ていない状況だったためドライバー、コドライバー共に無傷で競技車のGRヤリスもバンパーを損傷した程度でした。
やはり危惧していた体調不良が引き起こしたアクシデントだった為、その日の夜にチーム会議が開かれました。
結論として二日目は出場せずリタイアが決定。

2022年にアップしたラリーの動画で、実は初日の舞台裏で大きなクラッシュが起きており彼はあばらを数本骨折していました。
だけど辞めなかった。
その時に「痛てぇなぁってリタイアする事も考えたけどさ、こんな事で走らない道を選んだら俺のラリー人生もここで終わっちまうからさ・・・」
そう言っていた姿を思い出しました。
だからこそ、今回のリタイアは単純な決断ではなかった事を知っています。
その夜は僕も色々と考えました。
自分がこの人生でずっとやってきたもの、好きなもの、プライドを持っているもの。
その物語に、やがて自身がピリオドを打つ日が来るとしたらどんな想いなのだろうと。
日常の景色がどのように見えるのだろうと。



今は僕もまだ若く、多少無理してでも困難な撮影をこなせます。
けど必ずいつか撮れなくなるんですよね。
目だって開かなくなります。
リタイア届けを出した翌日の帰路はとても永く感じました。

最近は年配の友人知人にこのような質問をよくします。
「振り返ると人生はあっという間でしたか?」
皆さん口を揃えて「そうだな、ほんとあっという間だ」と答えます。
僕はこれを先輩方のアドバイスだと捉えて日々を送っています。
あと何回シャッターを切って、何人がその写真を目にするのか。
自分の目が閉じたあと、どのくらいの期間残るのか。
そしてその時がいつ訪れるのか。
教わることが多いですね。
せめて、ピリオドは自分自身で打ちたいところ。
オーゼキコーキ
今回の写真は全て車移動中に助手席から撮ったものです。
