RICOH GXR + S10
大の車好きである僕にとって、今日のスナップは少々後味の悪いものになりました。
場所は八丁畷(はっちょうなわて)駅周辺です。
僅か30分ほど時間ができたので、普段通りここ一帯をスナップして歩こうと足を進めると、目に飛び込んできたのはアートと呼ぶには目に余る痛々しい一台の自動車。
RICOH GXR + S10
某中学校に隣接している自動車教習所の敷地の一角。
ひっそりと置かれたその車は、2006年頃に販売されていた『MAZDA AXELA』。
10年程前の車種とはいえ、この姿にはさすがに閉口しました。
最初見た時は、コンビニなどに設置されている防犯ボールを投げつける講習にでも使用したのか、と思いましたが、よくよく見るとそれは勘違いである事に気付きます。
RICOH GXR + S10
一体なんの意図があってこのような事をしたのか。
撮影しながら暫く考えましたが、どうにも辻褄が合わないのです。
近所の悪ガキ達がやったにしては、この年頃の学生にありがちな性的描写の落書きが見当たりません。
それどころか、そこに描かれているのはディズニーキャラクターやチューリップなどのお花、なによりこれに使用されている画材が原色のラッカースプレーなどではなく、パステルカラーの絵の具に見えるのです。
極めつけはイラストの描画クオリティが、まるで幼稚園児か小学校低学年が描くそれとも取れるレベルであり、かと思えば英語もあったり・・・。
ますますワケが解らなくなります。
RICOH GXR + S10
では、そうした子ども達への授業の一環として、このような事をしたのでしょうか?
だとすれば、これで何が得られるのかを発案した先生に是非とも訊いてみたいところです。
唯一頷ける理由としては映画やドラマの撮影に使用した可能性でしょうか。
それならなんとか納得できるのですがね。
しかし普通は装飾・美術会社にて復元後に返却でしょう。
教習所にそのまま置くのはどうかと思います。
結局、腑に落ちないまま引き続きスナップを続けたのですが、徐々にこの街と車の在り方に疑問が出てきたのです。
RICOH GXR + S10
RICOH GXR + S10
RICOH GXR + S10
ものの数分歩く間に次々と見つかる廃車の山。
一応お伝えしますが、これらは自動車板金工場や廃車施設ではなく、一般的な古い家屋などの敷地内だったりします。
車の墓場とでも言える、あまりに異様な光景の数々を目の当たりにし、何かこの街に理由があるのではないか、と思うようになりました。
ふと見ると、かなり古くに建てられたであろう、なかなか珍しい立体駐車場がひとつ。
RICOH GXR + S10
これだけ錆びた立体駐車場は初めて目にしたかもしれません。
自分なら預けたくないですね(汗)
駅前には潰れた飲み屋が何軒もあり、とても閑散とした雰囲気です。
この辺、その昔は人が多かったのでしょうね。
RICOH GXR + S10
RICOH GXR + S10
ったく。
信じられないほど歩きタバコする人ばかり。上の写真なんて5秒の間です。
僕の事も、やたらとジロジロと見てくるし、なんなんだこの街は。
なんとなく居心地が悪いので早々に切り上げて隣町のカフェへ。
路地を抜けた大通りには大手自動車メーカーのショールームがそこかしこにあります。
やはりこのソワソワする妙な違和感。
この街、何かあります。
そして今、こうしてブログを書いているのですが、トイレへ立とうと下を見るとビックリ。
金チャックが全開でした。
これは大変失礼。
もしかすると歩きタバコよりタチが悪かったかも・・・。
カメラ片手ですしね(汗)
ギャー(恥)!!!!
オーゼキコーキ
PS:ここ八丁畷は、松尾芭蕉がこの世を去った元禄7年に門人に見送られて旅立った場所のようです。その他にも数十体の人骨が出てきたりと、なにかと歴史のある場所のようですね。ご興味ある方はググってみても宜しいかと。