ここ約1週間はプライベートで持ち出すカメラをZ6にしていました。
Nikonを使うのは久しぶりです。
ようやく500カットを超える程度の使用ですが、感想を書いておきます。
まず先に結論を言えば・・・ん~、「今後のファームアップに期待!」ですね;
はい。
言葉をかなり選んでます。
Nikonファンの皆様、そしてNikon様、なんだかすみません・・・
「なんだこれは」と思うところ多々ありです。
様々なレビュー記事に目を通しても皆さん褒めてますね・・・。
なんだかとっても書くのが怖いです;
今後のファームアップや次機種に向けた改善の参考に少しでもなれば、という考えで綴りますので、どうか温かい目でオナシャス。
デザインや佇まいに関しては結構好きですよ。
ボディ剛性や視認できる範囲でのシーリングを見ていると、さすがはNikonと唸るほど素晴らしい造りの良さを体感できます。
まだ想像の域を出ませんが、きっと相当の劣悪な撮影環境でも動いてくれそうな気配。
ですが操作性の面で見ると、ミラーレス機として先行していた他社のカメラと比較した場合、あまりに首を捻る仕様が多く目立ち、久しぶりに説明書を真剣に読んだりネットで調べたりを繰り返しました。
撮って出しのJPEGについて
これに関しては好みの問題ですからサラッと行きます。
印象としては良くも悪くもNikonらしい薄っすらとしたイエローベールが感じられます。
Kitレンズである24-70Sの高い性能も相まって、開放から隅々まで強烈にシャープな描写です。
アクティブDライティングをOFFの状態ですと、ダイナミックレンジの広さはそこまで体感できません。
ですがこれはFUJIFILMのDR拡大に慣れた人間からすればの話です。
素性の良さは十分に感じます。
ハイライトよりもシャドーに強いというデジタルカメラとしてはノーマルな絵作りですね。
ノイズリダクションはデフォルトより少し効果を弱めてあげればベタ塗りも軽減されるので好印象を持てるのではないでしょうか。
初期設定のままでは信じられないくらい高感度域で塗りすぎです。
センサーサイズが大きいだけあって、そこそこノイズ耐性は宜しいかと。
先ほども触れた”アクティブDライティング”ですが、僕は使用しないことにしました。
カメラがシャドー側を持ち上げてくれるわけですが、多くの場合で色が不自然に感じます。
本格的に輝度差の大きな被写体を狙う場合は素直にRAWで調整する方が良いと思いました。
Z7と異なりローパスフィルターを搭載しているわけですが、ピント面の先鋭さは驚くほど。
ただしデフォルトの設定はシャープネスと明瞭度のチューニングが強く感じますので、被写体や条件によって変えた方がより良い結果につながると思います。
WBに関しては評価しにくいです。
いいんじゃないですか?とか言いたいところですが、個人的にはAUTOで放っておけません。
眼で見ている色とは違った仕上がりになることが9割です。
個人差のある色域の知覚云々は一旦別の話としておきますが、とりあえず僕にとっては青空にNikonて書いてあるくらい自身の目とは違った色の解釈をする機種です。
上のカットは「この青じゃないです」と独り言を漏らしました。
望んだ色を出すにはそれ相応の調整が必ず求められます。
でも、そんな調整を都度やってられませんので結局はRAW出しが良いんじゃないでしょうか。
でも一応言っておきますと、FUJIFILMの撮って出しの色調整をそれなりに使いこなしている人からすると当たり前といえば当たり前です。
勝手にシャドー側(どちらかと言えば中間調よりのシャドー)を浮かせてくる癖みたいな部分は完全OFFにできない模様。
メニューからは「コントラスト」「明るさ」「明瞭度」あたりがそこを担う調整箇所なんでしょうけど、この3種類それぞれに刻まれたメーターが存在しているので追い込むのが大変で少々諦めぎみ。
時間とやる気が最高潮に達した瞬間に取り組む予定です。
ファインダーと背面モニターについて
これは近々ニコンプラザへ行こうと思っているのですが、主にコントラストが全く揃わずに困惑します。
どちらが信頼できるかと言えば背面モニターです。
ファインダーを覗いて、背面モニターを見て、またファインダーを覗いては首を傾げる。この行動には懐かしさすら覚えます。
コントラストに関しては調整できない仕様ですから困ったものです。
Z6とZ7をお使いの皆さんは問題ないのでしょうかね?
もしかすると個体差なのかなと疑ってます。
それほど変です。
応答性については大変スムーズで良いと思います。
操作性について(ここがこのカメラの問題点)
各レビューなどを見ていると難色を示す人が居ないので、あくまでも僕が変わっている奴という前提で流し読みして頂いて構わないです。
以下「慣れの問題」については一応自分なりに配慮した発言を心がけてます。
どうやら僕には各ボタンの配置が合わないようです。
露出補正ボタンの位置も、グリップをしっかり握った状態では押しにくいです。
ですから後ダイヤルを回すだけで露出補正が可能なようにメニュー内から変更したのですが、Aモード時とPモード時の操作(後ダイヤル)を揃える事が出来なくて悶絶しています。
親指が腫れて赤くなるほど設定項目をいじっているのですが発見できませんでした。
誰か教えてください。
あと画像再生の際に背面左上に再生ボタンが有るのは構わないのですが、同時に左手の中指でレンズのリバースボタンを押してしまいます。
メーカーによってはレンズとの通信が切れて再起動したような挙動になりますが、Z6はそうした仕様ではないようなので問題ないといえばないのですが(笑)
なんとなく気になります。これは慣れですね。
画像の拡大縮小ボタンが背面右下に配置されていますが、これは右手のグリップも緩めなければ満足に操作できないです。
再生ボタンや一発拡大はいくつかのボタンに割り振れますが、ダイヤルに拡大縮小を割り振れないので、必ずこの虫メガネマークのボタンを使わなければなりません。
拡大した後の移動に関してもスティックか十字キーを使いますが、斜め入力がスムーズにできない仕様のようで、クリクリと自在に動かせません。
タッチパネルを使う手段もありますが、これが意外とカメラの持ち方を変えたりしなくちゃいけなくて、常にってのは無理なんです。
後ろダイヤルで拡大縮小、前ダイヤルで前後カットの移動という操作ができないのは1ボタン1機能にこだわるNikon節なのかもしれませんよね。
僕もそういうのは好きな人間です。
でもZ6ではメチャ使いにくく感じてしまいました。
画像再生中はスティックを押し込むと撮影モードに戻る仕様のようで、拡大を戻したいときは十字キー中央か、Fnとして自分で割り振った一発拡大ボタンを押す必要がありますので、結構あっちこっち指が忙しく動きます。
また、メニュー画面の中で項目移動をダイヤルに充てるにはデフォルトではダメで別途自分で設定が必要です。
それを発見するまでに十字キーを押しすぎて、親指の痛みが翌日にまで残りました。
撮影中にファインダーから目を離さずに設定を変えられる『iボタン』でありますが、ダイヤル操作で変更する仕組みの割には循環するものとしないものとが存在し全く直感的ではありません。
ようするに後ろダイヤルを反時計回りだけでONとOFFを切り替えられる項目もあれば、画面に表示されている通りに時計回りで動かさなければ変更されない項目もあるのです。色々考えても仕様を分ける理由が見つからなかったので、きっと今後のファームアップで解消するでしょう。
たぶん。
少しだけ話すつもりが長くなってしまい本当にすいません。
Nikonファンの皆様が読んだら嫌な気持ちにさせてしまうかもしれませんが、どうしても本音がこれですから、どうかご容赦ください。
まだ他にもいっぱいあるんです。
・AF.Cの最中に不意にフォーカスリングに触れるとAFキャンセルされてしまう点
・MF設定中にAF-ONボタンを押してもAF出来ない点(レンズ側/ボディ側共に試し済み)
・背面ライブビュー中に表示できる項目を制限できない点
などなど・・・。
それはもう他にも山ほど(笑);
さて、色々と書きましたけど、有難く頂戴したカメラですし手放したりしませんよ。
だからこそ今度、銀座のニコンプラザに出向いてリクエストや解決策の相談をさせて頂きたいと思っております。
より良いカメラになりますように。
カメラ業界が元気になりますように。
ちなみに手振れ補正は鬼のように効きます。
手持ち70mmで背面モニターを見ながらの撮影にて1/2のSSでガッチリシャープです。
X-H1よりも効果は絶大だと思います。
※もしも本文の中にNikon Z6に対する誤りや勘違いがあればご指摘ください(優しく)※
オーゼキコーキ
【本日の一枚】※実は最近、息子がGRistになりまして・・・