200years:

-ozekikoki-

2代目FUJIFILM X-H1 のその後に感じた固有のバグや個体差について

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最初に手に入れた1代目のX-H1は、以前の記事でお伝えしていた通り、突然のリセット現象に見舞われ、もう一段階ロットの新しい個体と交換になりました。

 

現状はといいますと、順調そのものです。

これといった致命的な不具合も見当たらず快調に仕事をしてくれています。

 

ただ、1代目と2代目で感じた個体差による違いや、細かな不具合を書いておきたいと思います。

 

・手振れ補正の効き具合が違う

これ、個体差があるのって駄目だと思うのですけど、明らかに交換してもらった2代目のX-H1のほうが強力に手振れ補正が効いています。

1代目では半押しの時点で手振れ補正が効いていないのがプレビューで体感でき、わざとカメラをユスユスして「効いたな」と思ってからレリーズしないと効果を発揮できない場面が多々ありました。

最初は「こんなもんかな」と思っていたのですが、2代目を手にしてからは不具合だったことがはっきりしました。

 

・水平器が狂う

1代目は使用期間そのものが短かったので出なかっただけかもしれませんが、2代目では極たまに(1000カットに一回くらい)、水平にカメラを構えているのに水準器が縦に表示されることがあります。

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なのに・・・・

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 ※【追記】※

↓症状が出ている様子↓

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※※

 

面倒で検証はしていないのですが、こうなると記録画像も縦として認識されてしまうかもしれないと思いシャッターを切るのをためらいます。

結局は一旦電源を切って再度立ち上げると元に戻るので「まぁいいか」で済ませています。

なぜ「まぁいいか」となるのか。

実はこれ”X-T2”でも全く同じだったからです。

再現頻度も似たようなもの。

もうこの世代のプログラム固有のバグですね。

とくに問題なく使えているのでほったらかしで来ましたが、はっきり言って嫌ですから、FUJIFILMの方がこれを読んでいたら次期修正項目に追加しておいてください。

 

さて、上記の2点が僕が仕事で実践的に使って感じた個体差による違いです。

そして次はX-T2からX-H1に変えて感じたバグ要素を感じる違いを一つ。

 

Zeiss Touit 12mm F2.8 のAF精度が悪い

毎日のように使っているので、場面は違えどAF精度が明らかに違うと体感できる程の差があります。

X-H1とTouit12mmの組み合わせは本当によくAFを外します。

こちらとしては「なるべくカメラに優しく」をモットーに、しっかりコントラストのあるような箇所を狙ってAFを使うのですが、拡大してみると見事に外してくれています。

案件によっては同じ構図で2カット撮影しておき、用途ごとに使い分ける事があるのですが、毎回毎回シャッターを切るたびに後ろダイヤルを押し込んで拡大確認するのは骨が折れますし集中力が削がれます。

実はX-T2でも極々たまに外すことがありましたが、ハッキリ外れるので拡大しなくてもわかることが多かったでのす。

X-H1は1代目も2代目も同じように”僅かに外して甘くなる”ことが多く、大変疲れます。

当然ですがX-T2もX-H1も今日時点で最新のファームを充ててます。

 

考察するにイメージセンサーの動くX-H1と動かないT2ではフォーカス検出のアルゴリズムが若干異なるのでしょうけど、後発のX-H1は従来のX-T2のそれらをそのまま流用している分、(恐らく)何かしらの作業を省いたことによって細かい部分の検査検証が足りないように感じます。

 

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他には「Q」ボタンがテーブルからカメラを持ち上げるアクションで押されてしまうことが多い点。

また、撮影後の画像自動再生表示を設定している状態の際、電源立ち上げからの1カット目の表示にバグがあり、体感的には2~3秒くらい何の操作も受け付けずに即次の撮影に移れない点。

などなど、細々とした修正必須箇所があります。

 

たぶん僕とは異なるジャンルで仕事をされている方は、また違ったバグに気が付いているのではないでしょうか。

 

とはいえ全体的には非常に良くできた優秀カメラだと思います。

僕はこのようなカメラのプログラミングを書く能力も経験もありませんが「まぁ完璧は難しいだろうな」というのは想像できます。

ただ、X-H1は「プロユースへ」という謳い文句である以上、こうした部分は丁寧に改善していかなければなりませんよね。

FUJIFILMさん、どうか宜しくお願いします。

 

そして、色々書いておいてなんですが・・・

素敵なシステムを販売してくださり感謝しております。

これからも使っていきますので頑張ってください。

宜しくお願いします。

 

オーゼキコーキ

 

 

【本日の一枚】

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X100T

 

人の繋がり

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X-pro2 + XF35mm F2

 

ここ最近、お仕事がらみで紹介したり紹介頂いたり。

本当に人の繋がりって”生きる”ことに直結するのだな、と心から思います。

 

人それぞれ得意なことがあって、それを持ち寄ってこれまでに無いものを考えたり、今あるものをより良くしたり。

 

そしてその先には必ず誰かが喜ぶ姿があるわけです。

 

写真人は写真人以外の誰かが居るから写真人で在り続けられる。

 

もう少し時間が掛かりますが、いま、とても良いサービスを世に放つ準備をしています。

 

まずは僕の出来る範囲、手の届く範囲で、写真を活かしていきますね!

 

 

オーゼキコーキ

 

【本日の一枚】

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X-pro2 + XF35mm F2

ようやく本棚を購入

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これまで押し入れへ山積みにしていた様々なカメラ関連の本がようやく日の当たる場所へと並べられました。

スライド式なので全貌をお伝えしきれないのは残念ですが、とてつもない量です(笑)

 

あとは座り心地の良いソファーがあれば・・・

 

 

僕は多くの写真家が出している写真集を観るのも当然好きですが、それ以上にカメラを実際に使って得た感覚を語りながら掲載している作品を、読み物として自身の心にインプットしていく作業が大好きです。

中でも好きなのが『田中長徳』氏の著書の数々。

 

無類のカメラ好きで知られる長徳さんですが、彼のカメラや写真に対する哲学は本当に勉強になります。

 

つまり、力作が並べられた写真集も素晴らしいのですが、肩に力が入っていないスナップ写真の数々こそが、僕にとっては最も撮影者の息づかいを感じられるのであります。

 

構図や色や知識、技術に加え意図の織り込み方などなど、そんなことを当たり前にできる人物が、まばたき同然の自然さで切り抜く写真。

 

そこには一切の余分なものがなく、忠実に本人そのものが表れている気がします。

 

何と言いますか・・・

言葉で説明するのが大変難しいのでありますがね。

近年は『いいね』だとか『シェア』といった文化に写真が活用されています。

これ自体はべつに問題ありませんし、むしろ写真を始める人が増えるのなら歓迎するべき事なのでしょうけど、正直なところ撮影者が写っていない(心や想いのようなものって意味の)写真が溢れていて、昔でいうところの『絵葉書写真』に感じます。

 

イケているか否かが善し悪し全ての基準であり、音楽で例えるならばサビがキャッチーで売れているなら”いい曲”と言われている感じの時代。

これは消耗文化の一種であるとしか言えません。

 

あくまでもオーゼキの持論ですが、一枚の生きた写真は、観た者各々が自身の記憶や知識や感情を持って、文字や言葉で語ることができる”読み物”でもあるんですよね。

 

いやいや、難しく語る気はさらさらありませよ(笑)

(その気になれば三日三晩寝ずに語れるが)

ものすごく簡単に言いますと、長徳さんやハービーさんやアラーキー氏の、写真に添えられている文章って、感受性を育てるための養分が半端なく散りばめられているんですよ!ということ。

 

なので僕は写真を撮ることと同じくらい、こうした読み物を大切にしています。

ちょっとこの辺については別の機会にゆっくりと書いてみますね。

 

ただ「本棚を買った」ということについて書いていたはずなのに、僕の悪い癖で中途半端に熱く掘り下げてしまうので(笑)

 

もう、僕ってば。

 

 

オーゼキコーキ

 

【本日の一枚】

 

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X100T