最初に手に入れた1代目のX-H1は、以前の記事でお伝えしていた通り、突然のリセット現象に見舞われ、もう一段階ロットの新しい個体と交換になりました。
現状はといいますと、順調そのものです。
これといった致命的な不具合も見当たらず快調に仕事をしてくれています。
ただ、1代目と2代目で感じた個体差による違いや、細かな不具合を書いておきたいと思います。
・手振れ補正の効き具合が違う
これ、個体差があるのって駄目だと思うのですけど、明らかに交換してもらった2代目のX-H1のほうが強力に手振れ補正が効いています。
1代目では半押しの時点で手振れ補正が効いていないのがプレビューで体感でき、わざとカメラをユスユスして「効いたな」と思ってからレリーズしないと効果を発揮できない場面が多々ありました。
最初は「こんなもんかな」と思っていたのですが、2代目を手にしてからは不具合だったことがはっきりしました。
・水平器が狂う
1代目は使用期間そのものが短かったので出なかっただけかもしれませんが、2代目では極たまに(1000カットに一回くらい)、水平にカメラを構えているのに水準器が縦に表示されることがあります。
なのに・・・・
※【追記】※
↓症状が出ている様子↓
※※
面倒で検証はしていないのですが、こうなると記録画像も縦として認識されてしまうかもしれないと思いシャッターを切るのをためらいます。
結局は一旦電源を切って再度立ち上げると元に戻るので「まぁいいか」で済ませています。
なぜ「まぁいいか」となるのか。
実はこれ”X-T2”でも全く同じだったからです。
再現頻度も似たようなもの。
もうこの世代のプログラム固有のバグですね。
とくに問題なく使えているのでほったらかしで来ましたが、はっきり言って嫌ですから、FUJIFILMの方がこれを読んでいたら次期修正項目に追加しておいてください。
さて、上記の2点が僕が仕事で実践的に使って感じた個体差による違いです。
そして次はX-T2からX-H1に変えて感じたバグ要素を感じる違いを一つ。
・Zeiss Touit 12mm F2.8 のAF精度が悪い
毎日のように使っているので、場面は違えどAF精度が明らかに違うと体感できる程の差があります。
X-H1とTouit12mmの組み合わせは本当によくAFを外します。
こちらとしては「なるべくカメラに優しく」をモットーに、しっかりコントラストのあるような箇所を狙ってAFを使うのですが、拡大してみると見事に外してくれています。
案件によっては同じ構図で2カット撮影しておき、用途ごとに使い分ける事があるのですが、毎回毎回シャッターを切るたびに後ろダイヤルを押し込んで拡大確認するのは骨が折れますし集中力が削がれます。
実はX-T2でも極々たまに外すことがありましたが、ハッキリ外れるので拡大しなくてもわかることが多かったでのす。
X-H1は1代目も2代目も同じように”僅かに外して甘くなる”ことが多く、大変疲れます。
当然ですがX-T2もX-H1も今日時点で最新のファームを充ててます。
考察するにイメージセンサーの動くX-H1と動かないT2ではフォーカス検出のアルゴリズムが若干異なるのでしょうけど、後発のX-H1は従来のX-T2のそれらをそのまま流用している分、(恐らく)何かしらの作業を省いたことによって細かい部分の検査検証が足りないように感じます。
他には「Q」ボタンがテーブルからカメラを持ち上げるアクションで押されてしまうことが多い点。
また、撮影後の画像自動再生表示を設定している状態の際、電源立ち上げからの1カット目の表示にバグがあり、体感的には2~3秒くらい何の操作も受け付けずに即次の撮影に移れない点。
などなど、細々とした修正必須箇所があります。
たぶん僕とは異なるジャンルで仕事をされている方は、また違ったバグに気が付いているのではないでしょうか。
とはいえ全体的には非常に良くできた優秀カメラだと思います。
僕はこのようなカメラのプログラミングを書く能力も経験もありませんが「まぁ完璧は難しいだろうな」というのは想像できます。
ただ、X-H1は「プロユースへ」という謳い文句である以上、こうした部分は丁寧に改善していかなければなりませんよね。
FUJIFILMさん、どうか宜しくお願いします。
そして、色々書いておいてなんですが・・・
素敵なシステムを販売してくださり感謝しております。
これからも使っていきますので頑張ってください。
宜しくお願いします。
オーゼキコーキ
【本日の一枚】
X100T