200years:

-ozekikoki-

デカダンス

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RICOH GRIII

”デカダンス”と検索するとTVアニメが1番に出てきます。

ちょうど昨年の今頃この作品を観ました。

 ※↓「LOGIN」と「LOGOUT」と出てきますが作品の内容を模した演出ですので、ただLOGINをクリックすれば普通にサイトが開きます。

decadence-anime.com

 

検索結果に表示される画像などを目にしますと、登場するヒロインやコミカルな容姿のマスコット風なキャラクターから多くの方々が”なんとなく”「あぁこんな感じのアニメね?」と内容を想像するはずですが、実際に視聴を進めますと衝撃的な展開によりバッサリとそれは裏切られ、独創的な設定と世界観にたちまち魅了される方も続出する事でしょう。

 

この”デカダンス”は、それまでこうしたオリジナルアニメなどに興味が無かった僕が「おぉ、アニメって凄いんだな」と感心した作品の1つです。

 

さて、そもそもこの”デカダンス”という言葉をご存じの方はどれほど居るのでしょうか。

僕は先述のアニメタイトルで初めて目にしましたし、その意味も知らないまま全話視聴しました。

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『デカダンス』ーWikipediaより

(フランス語: décadence)とは、退廃的なことである。特に文化史上で、19世紀末に既成のキリスト教的価値観に懐疑的で、芸術至上主義的な立場の一派に対して使われる。

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どうやら日本で云うところの”無頼派”と呼ばれる一種の潮流に類似するもののようであり、僕は芸術学やそれに沿った歴史を学んだことが無いので素早い理解が追い付かなかったわけですが、調べていくうちに気付いたのは、これらデカダンティスム並びに芸術至上主義や唯美主義など、そう端的に語れるものではなく、かなり深く考察するべき内容であるという事でした。

 

芸術美に深く陶酔し退廃的な思考を追い求める事へ、肯定するも否定するも、自分なりの思想や哲学を基にして丁寧に意見を述べたいと考えます。

 

ただやはり、こうした内容を目にしてすぐに思い浮かべるのは太宰治ですね。

記憶では中学か高校生頃の僕は彼の本を勧める父親に対して「なんだか太宰は嫌いだ、よくわからないけど暗いし破滅的な考え方に気分が悪くなる」と話しました。

 

良い意味で様々な経験をして少し大人になった今の僕は、そんな太宰治の本を一つ一つ読みたいと思っています。

 

”デカダンス”

芸術や思想哲学など多角的な観点から、ある一定量の知識と考えを持って言及したいと感じる言葉です。

 

どうです?

なんだか冒頭で紹介したアニメ、興味が湧いてきませんか?

ちなみにこのアニメを観てほしい!というメッセージではなく、固定観念というのは固まった筋肉が引き起こす腰痛のように、ほぐしておいた方が様々な発見ができて良いですよね♪

と、言いたかっただけです(笑)

 

オーゼキコーキ

 

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